Thursday, January 15, 2009

<20090115>日経平均の今後の見通し

[市況]
14日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は300円安で寄り付き、前場にかけて210円安となる場面もありましたが、引けにかけて売り直され、結局330円安で引けました。日経平均は415円安でした。寄付き前の外人は1950万株の売り越しで、出来高は21.3億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
14日の米国株式市場は、12月の小売売上高は前月比2.7%減と市場予想の1.2%減以上に悪化し、ティファニーの業績見通しが市場予想を下回ったことなどで、個人消費の低迷が嫌気され、売りが優勢となりました。さらに、金融株が軟調に推移し、カナダの通信機器大手ノーテル・ネットワークスが、破産法11条の適用申請を発表したことも市場心理を冷やし、シスコシステムズなど関連株に売りが出て、株価指数を押し下ました。
15日の日本市場では、取引時間中には昨年12月8日以来の8000円割れがありました。米消費の低迷や金融機関の財務懸念をきっかけとした米株安を背景に、主力株を中心に下落しました。さらに、11月の機械受注統計が市場予想より悪化したこともあり、国内景気や企業業績のさらなる悪化も警戒されたようです。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に抜け、総合乖離率は-48.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-31.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つがマイナスとなりましたので、中期的トレンドも、"赤信号"となりました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.6ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.4ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、9日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜けました。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜けました。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となりました。中期トレンドも、"赤信号"となりました。

[ファンダメンタル視点]
日米国市場とも景気、企業業績悪化懸念が深まり大幅下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越され一旦は落着いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、今月の米主要銀行の決算発表を控え徐々に業績内容の悪さが明らかになってきました。市場は、企業業績や雇用の悪化をまた問題視していますので、決算発表が一巡するまで、懸念が残りそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドを中心とする外人の売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、14日は大幅下落しました。(11月の安値4.0ドルに対して現在4.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.8%で、予想PERは15.3、PBRは0.91となりました。PBRは1.0を割り超長期投資としては買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落率以上に下がりました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-1.2%(100円の割安)とマイナス幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は-150~+210の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、75日線を割りましたが、一目均衡表の雲の中には留まっていますが、25日線、9日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"となりました。日経平均は、年初から外人投資家が戻ってきたことで、NY Dowと連動した動きにもどっています。日米とも企業業績の一層の悪化を気にして今日も大きく下落しました。米国市場はボックスを下離れ、日経平均も8000円まで下落しました。ボリンジャーバンドの-2σに到達しましたので、テクニカルには反転が期待できる水準となりました。

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