Friday, January 16, 2009

<20090116>日経平均の今後の見通し

[市況]
15日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は100円高で寄り付き、前場に20円高まで下げた後150円高まで買われました、後場も比較的堅調に推移し、結局200円高で引けました。日経平均は206円高でした。寄付き前の外人は1070万株の売り越しで、出来高は19.2億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
15日の米国株式市場は、業績や財務懸念から金融株を中心に売りが出て、相場は軟調に始まったものの、NY Dowが8000ドルを下回る水準では、値ごろ感から買いが入り、反発して終了しました。素材株への買い戻しや決算が大幅増益となった半導体大手のザイリンクスなどハイテク株の一角も堅調でした。
16日の日本市場では、米株高や、円安、前日の日経平均が大幅に下落した反動もあり、自律反発の買いも入り、日経平均は反発して始まりました。20日のオバマ次期米大統領の就任式を控えて、これ以上は売りづらい面もあり、後場中頃にFRBによるバンク・オブ・アメリカへの追加支援実施の発表が伝わり、さらに上昇して終えました。

[テクニカル視点]
日経平均は、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に抜け、総合乖離率は-41.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-29.5%とマイナス幅が縮小しましたが、3つがマイナスですので、中期的トレンドも、"赤信号"です。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.8ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.9ポイント下回るレベルとなり、割安度は縮小しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、引き続き"赤信号"です。中期トレンドも、"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
日米市場とも景気、企業業績悪化懸念が深まり大幅下落後、自律反発しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越され一旦は落着いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、今月の米主要銀行の決算発表を控え徐々に業績内容の悪さが明らかになってきました。市場は、企業業績や雇用の悪化をまた問題視していますので、決算発表が一巡するまで、懸念が残りそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドを中心とする外人の売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、15日は下落しました。(11月の安値3.8ドルに対して現在3.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-41.2%で、予想PERは15.9、PBRは0.94となりました。PBRは1.0を割り超長期投資としては買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、円安もあり米国市場の上昇率以上に上げました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.3%(30円の割安)とマイナス幅が縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-210~+210の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、一目均衡表の雲の中には留まっていますが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"のままです。日経平均は、年初から外人投資家が戻ってきたことで、NY Dowと連動した動きにもどっています。日米ともボリンジャーバンドの-2σに到達し、テクニカルには反転が期待できる水準でしたので反発しました。決算の悪さはある程度織り込んだようですので、もう暫く上昇が期待できるのではないかと思います。


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