Tuesday, January 27, 2009

<20090127>日経平均の今後の見通し

[市況]
26日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は230円高で寄り付き、前場はさらに上昇し、後場も一貫して上昇基調を保ち、結局490円高で引けました。日経平均は378円高でした。寄付き前の外人は30万株の買い越しで、出来高は20.5億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小したものの、個別銘柄はまだ"売り"が有利な状況ですがピーク・アウト感がでてきました。
26日の米国株式市場は、7000人の削減を発表したホーム・デポ、など住宅株に買いが入り、追加増資の必要性を否定した英金融大手バークレイズが急騰するなど、午前中は買いが優勢でした。昨年12月の中古住宅販売件数が市場予想を大幅に上回ったこともあり、NY Dowは100ドルを超える場面もありましたが、業績懸念は引き続き相場の重しとなり、下げに転じる場面もありました。
27日の日本市場では、英銀大手バークレイズが資金繰りに問題はないと発表したことで、欧州の金融危機に対する警戒感がいったん後退したことや、円高の一服で、売り方の買い戻しが増え、一段高となりました。経済産業省が、一般企業に公的資金で資本注入する制度を導入すると発表したことも支援材料になったようです。

[テクニカル視点]
日経平均は、大幅上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-40.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-29.9%とマイナス幅が縮小しましたが、3つがマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.7ポイント割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.8ポイント下回るレベルとなり、割安度は縮小しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、引き続き"赤信号"です。中期トレンドも、"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
日米市場とも英銀大手バークレイズが資金繰りに問題はないと発表したことで安心感が出たようです。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断はオバマ政権に持ち越され一旦は落着いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米主要企業の決算発表を終え業績内容の悪さが顕著です。市場は、金融不安、企業業績や雇用の悪化をまた問題視していますので、日本の決算発表が一巡するまで、懸念が残りそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドを中心とする外人の売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は下落しました。(1月の安値2.8ドルに対して現在3.3ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-45.6%で、予想PERは16.9、PBRは0.93となりました。PBRは1.0を割り超長期投資としては買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上に上げました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.2%(10円の割高)とプラス転換しました。プレミアム値はここ1週間は-400~+80の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜き、一目均衡表の雲の中に入りましたので、短期的には"黄信号"となりました。日経平均は、年初から外人投資家が戻ってきたことで、NY Dowと連動した動きにもどっています。ここ数日の日経平均の売られすぎが修正され、やっとNY Dowと同水準に戻した感じです。日本市場は昨日25日線との乖離率が9.6%で、サイコロジカル・ラインも33%となったことから、反転してもおかしくない水準でした。ここからも、米国市場次第と思われますが、9日線(8002円)を抜きましたので、25日線までの戻りはあっても良いと思います。


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