Friday, January 09, 2009

<20090109>日経平均の今後の見通し

[市況]
8日のNY Dowは小幅下落しNASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均先物は60円高で寄り付き、前場は100円高となる場面もありましたが、前場引けにかけて90円安まで売られました。後場は前日の水準でもみ合い、結局20円安で引けました。日経平均は39円安でした。寄付き前の外人は420万株の売り越しで、出来高は18.9億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
8日の米国株式市場は、ウォルマートが発表した2008年12月の既存店売上高が市場予想を下回り、利益見通しも引き下げ、急落したことがNY Dowの重しとなりました。一方、アルコアやマイクロソフトなど前日に急落した資源、ハイテク株の一角に買い戻しが入りNasdaqは値を保ちました。
9日の日本市場では、前日に急落した反動で朝方は主力株が買われたものの、その後は3連休や12月の米雇用統計の発表を前に様子見気分の強い相場となりました。また、円高ぎみで推移したことが輸出関連や主力株の重しとなりました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下にありますが、25日線の上に在りますが、、9日線割りましたので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の中に有り、総合乖離率は-24.8%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-24.8%とマイナス幅が拡大しました。2つがマイナスなので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.7ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.8ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線の下に在りますが25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中にありますが、9日線を割りました。Nasdaqは、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の中にありますが、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となり、中期トレンドも、"黄信号"です。

[ファンダメンタル視点]
日米国市場とも米雇用統計発表待ちでもみ合いました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越され一旦は落着いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、今月の米主要銀行の決算発表を控え徐々に業績内容が明らかになってくるものと思われます。市場は、企業業績や雇用の悪化をまた問題視していますが、今のところ、この材料だけでは目先の売りは長くは続かないと思われます。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドを中心とする外人の売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、8日は若干上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.8%で、予想PERは16.8、PBRは1.0となりました。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場に連動して下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+0.7%(50円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は-130~+210の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、まだ25日線と75日線、一目均衡表の雲の上に在りますが,、9日線を割りましたので、堅調な動きながら注意が必要となりました。日経平均は、年初から外人投資家が戻ってきたことで、NY Dowと連動した動きにもどています。日米とも経済指標の悪化を若干気にし、さすがに、一服しています。しかし、今のところは底堅い動きで、25日線は上昇に転じていますので、このライン(8580円)が下値支持となりそうです。


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