Wednesday, January 21, 2009

<20090121>日経平均の今後の見通し

[市況]
20日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は260円安で寄り付き、後場始めにかけて50円安まで戻しましたが、その後値を下げ、結局180円安で引けました。日経平均は164円安でした。寄付き前の外人は1660万株の売り越しで、出来高は19.9億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
20日の米国株式市場は、オバマ新大統領誕生を好感した買いは目立たず、前週に赤字決算と追加の公的支援が発表になったバンカメが3割近く下げ、の安値を更新したほか、シティグループやJPモルガン・チェースも2割下げ、安値を更新しました。業種別でも「金融」が17%と大きく下げ、1995年以来、約14年ぶりの安値となりました。
21日の日本市場では、米市場が金融不安から金融株主導で大幅安となり、円相場が前日比で上昇したことで、金融株や主力の輸出関連株に売りが出ました、10-12月期の決算発表での業績の悪化懸念を誘い、買い手控えムードが強まりました。シャープなど、このところ上昇していた太陽電池関連銘柄に値下がりが目立ちました。

[テクニカル視点]
日経平均は、下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-49.7%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率も-31.9%とマイナス幅が拡大しましたが、3つがマイナスですので、中期的トレンドも、"赤信号"です。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.6ポイント割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.1ポイント下回るレベルとなり、割安度は縮小しました。
NY Dowは、休場で、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、引き続き"赤信号"です。中期トレンドも、"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
日米市場ともオバマ大統領就任は材料とならず、金融不安再燃で下げました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越され一旦は落着いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来月の米主要銀行の決算発表を控え業績内容の悪さが明らかになってきました。市場は、金融不安、企業業績や雇用の悪化をまた問題視していますので、決算発表が一巡するまで、懸念が残りそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドを中心とする外人の売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、20日は下落し安値を更新しました。(1月の安値3.5ドルに対して現在2.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-41.2%で、予想PERは15.5、PBRは0.91となりました。PBRは1.0を割り超長期投資としては買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が休場にも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-1.0%(90円の割安)とマイナス幅が縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-390~+50の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、さすがに一目均衡表の雲の下に抜け、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"のままです。日経平均は、年初から外人投資家が戻ってきたことで、NY Dowと連動した動きにもどっていますが、ここ数日は割安幅が拡大していましたが、かなり修正されました。日米とも10-12月期の決算の悪さはある程度織り込んだ感もありましたが、米欧の主要銀行の決算での想像以上赤字幅でオバマ就任演説も下落はとめられませんでした。乖離率やボリンジャーバンドなどテクニカルのは反転があっても良い水準ですので、新たな金融不安材料が出なければ自律反発も望めそうです。


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