Thursday, December 25, 2008

<20081225>日経平均の今後の見通し

[市況]
24日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は10円安で寄り付き、その後は終日小動きでしたが、引け際に上昇し結局110円高で引けました。日経平均は82円高でした。寄付き前の外人は380万株の売り越しで、出来高は10.0億株と超低水準となりました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が市場予想以上に増加しました。一方、11月の個人消費支出は前月比マイナスとなったが、マイナス幅は市場予想を下回り、週間の住宅ローン申請件数が増加し、住宅ローン金利が5.14%と1971年の調査開始以来で最低となったことなどがプラス材料とみなされ、小売株や金融株などが上昇しました。
25日の日本市場では、クリスマス休暇で外国人投資家をはじめ市場参加者は少なく、売買は限定的でした。来年開始する株券電子化に伴う影響で、国内の機関投資家なども全般に手控えムードが強かったようです。引け際に先物主導で上昇して引けました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線まで戻しましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-33.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.7%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.4ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント上回るレベルとなり、割高度は増加しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標に若干の好材料が出て上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、雇用と景気対策の行方に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.0%で、予想PERは15.9、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、小動きな中、米国市場高に連動して上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.2%(510円の割高)とプラス幅が増加しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中で25日線の上に在りますが、9日線と75日線の下に在ります。日経平均は、株券電子化に伴う一部目柄の売買停止が影響し、年末までの小動きが続きそうです。一目均衡表の雲の中に入れず、もたついていますが、そろそろ中に入りそうです。


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