Wednesday, December 24, 2008

<20081224>日経平均の今後の見通し

[市況]
23日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は160円安で寄り付き、前場は90円安まで上昇した後260円安まで下げました。後場は小動きとなり、結局190円安で引けました。日経平均は206円安でした。寄付き前の外人は920万株の売り越しで、出来高は15.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
23日の米国株式市場では、12月の米消費者態度指数は市場予想を小幅に上回り、7-9月期のGDP確定値は予想に一致したものの、11月の新築・中古住宅販売はいずれも市場予想を下回ったことや、米格付け会社が米自動車大手3社の格下げや破綻リスクは依然大きいとするリポートを発表したことが重しとなり株価指数は下落しました。
24日の日本市場では、日銀の金融緩和などを手掛かりに続伸していた不動産株や銀行株に利益確定や戻り待ちの売りが増えました。今期の業績見通しを大幅に下方修正した自動車関連や、鋼材需要が落ち込むとの警戒感が高まった鉄鋼株の下げが目立ちました。売りが一巡した後場はクリスマス・イブでもあり閑散相場となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.6%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.1ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上回るレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグ3の破綻懸念が嫌気されて下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されましたが、格付け会社による格下げなど新たな売り材料が出ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、雇用と景気対策の行方に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、23日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-36.4%で、予想PERは15.0、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、円が若干安く推移したことは評価せず、米国市場安に連動して下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.0%(480円の割高)とプラス幅が減少しました。プレミアム値はここ1週間は+410~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中で25日線の上に在りますが、9日線と75日線を再び割りました。その上、日経平均は一目均衡表の雲の中には入れず雲に押し戻される形となりました。日経平均プレミアムも減少に転じたようですので、目先は下落の可能性が高そうですが、25日線(8337円)が横ばいとなりましたので下値支持ラインとなりそうです。


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