Monday, December 01, 2008

<20081201>日経平均の今後の見通し

[市況]
28日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比70円安で寄り付き、前場は220円安まで売られましたが、その後は後場にかけて戻り歩調となった後、小動きとなり、結局120円安で引けました。日経平均は115円安でした。寄付き前の外人は710万株の売り越しで、出来高は15.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
28日の米国株式市場は、年末商戦の落ち込みが懸念されるものの、景気や消費の落ち込みはかなり織り込まれたとして、NY Dowは午後に上げ幅を広げました。欧州半導体大手のSTマイクロエレクトロニクスが10-12月期の売上高見通しを下方修正したことなどでNasdaqは安く推移する場面が多かっものの、シティグループが18%高。12月2日に議会に再建計画を提出するGM、フォードも大幅高しました。
1日の日本市場では、前週末に節目の8500円や25日線を回復したことで目先の損益を確定する売りが主力株に出たほか、NY Dowが5連騰したことで、反落を警戒する動きが強まったようです。個別銘柄では輸出、不動産関連が安く、電気ガス、通信、商社は確りした動きでした。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-51.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-31.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.5ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上にあります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場はシティグループとGM、フォードが大幅高しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきた点が気になります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感がでてきました。全体的には、ここ一週間は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、28日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.3ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.4、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が先週末に上昇したにも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.9%(80円の割安)とマイナス転換しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+280の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、まだ、9日線、25日線の上に在り、目先の上昇期待は続いていますが、米国市場と比べて割安感が出て来ましたので、ビッグ3の再建策が明らかになるまでは、NY Dowが若干下げても、日経平均は底堅い動きが予想されます。


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