Monday, December 22, 2008

<20081222>日経平均の今後の見通し

[市況]
19日のNY Dowは小幅下落し、NASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均先物は40円安で寄り付き、後場始めにかけて180円高まで上昇しました。その後は小動きとなり、結局140円安で引けました。日経平均は135円高でした。寄付き前の外人は950万株の売り越しで、出来高は15.9億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
19日の米国株式市場では、ブッシュ大統領がGMとクライスラーに対するつなぎ融資の実施を表明したことが好感され、買いが先行し、NY Dowの上げ幅は一時180ドル達したものの、つなぎ融資の効果を疑問視する向きも多く、ビッグ3の先行きや米景気悪化への不安は根強く、また主要金融機関の信用格付けを引き下げもあり、結局NY Dowを押し下げて終了しました。一方、ハイテク株は堅調でNasdaqは上昇しました。
22日の日本市場では、前週末の日銀による金利引下げと金融緩和策を好感した金融株高が支えになったほか、円高一服もあって、後場寄り後にかけて、徐々に上げ幅を拡大しました。しかし、商いは閑散な状態で、トヨタの通期営業赤字や減配観測が伝ったことや、アジア市場も軟調だったことから、8700円台では上値が重くなったようです。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-31.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.0%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.3ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、引き続き"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は政府のビッグ3救済案発表にあまり好反応しませんでした。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、日銀の利下げ後の為替動向に関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、19日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.0ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-36.4%で、予想PERは15.3、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム値が高レベルですが、円が若干安く推移したことで、上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.8%(620円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+170~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、75日線を再び抜き、一目均衡表の雲の中に有ります。比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは9日連続で高レベルを維持し、円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。日経平均は一目均衡表の雲の下限に到達しましたので、押し戻されるか、雲の中に入るか正念場を迎えましたが、雲の中に入る可能性が高いと思われます。


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