Sunday, December 14, 2008

<20081214>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
ビッグ3支援法案は廃案となったものの、米国市場は週末に上昇し、連鎖安は回避されそうです。しかし、ビッグ3支援は流動的であることに変わりはなく、景気の急激な後退も明白ですので、当面、パニック安の心配をしなくて良くなっただけです。今週は投資銀行の決算発表やFOMCを控えており、為替変動もからんで、波乱要因はまだまだ存在します。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.0ポイントとなりました。先週と比べ0.3ポイント割安度が縮小し、ゼロとなりました。200日線乖離率差では、3.3ポイント割安となり、先週比0.9ポイント割安度が縮小しました。日本市場は円高が進んだものの、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態はなくなりつつあります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場はオバマ政権の景気対策で週初上昇したものの、週末にかけて押し戻されました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-34.7%の減益予想に悪化しました。先週からは変化ありません。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.3%から1.2%となり、為替は92-88円台と円高方向で推移しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月1週は売り越しでしたが、12月2週は買い越だった可能性が高く、今週も買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤がやや強き材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-31.9%となり先週と比較してマイナス幅は3.3ポイント縮小し、総合乖離率は-50.0%となりマイナス幅は13.9ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は9日線の上ですが、25日線の下に在りますので短期的には"黄信号"です。米国市場はNY Dowは25日線、9日線の上に在ります。Nasdaqも25日線、9日線の上に在りますので、短期的に"青信号"です。

[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面ではビッグ3問題とFOMCの利下げ幅と為替への影響が問題となりそうです。仮に、0.75%の利下げとなれば、米株価にはプラスながら、大幅円高の可能性もありますので、ボラティリティーの高い不安定な値動きが予想されます。テクニカル面では、先週は結局、米国市場は25日移動平均線を抜くことができたものの、日本市場は割ってしまいました。外人の買い越しと円高に対する抵抗力が若干出て来た点は評価できますが、日本市場(特にTOPIX)が、25日線を大きく抜けるかどうかがポイントになりそうです。


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