Friday, December 05, 2008

<20081205>日経平均の今後の見通し

[市況]
4日のNY DowとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均先物は前日比110円高で寄り付き、前場は20円高まで売られる場面もありました。その後も同水準の幅で上下し、結局20円高で引けました。日経平均は6円安でした。出来高は19.0億株と低水準で、寄付き前の外人は1030万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
4日の米国株式市場では、原油が一時、4年ぶりの水準まで下落したことを受け、石油株が売られ、ダウ平均を押し下げました。11月の雇用統計で前月比で40万人以上減少するとの見方が出ており、利益確定売りが出た面もあるようです。米上院委でビッグスリー救済の公聴会が開かれましたが、再建への不安を指摘する声が聞かれ、GMは16%安と大幅安になりました。
5日の日本市場は、寄り付きではユーロに大して円安となったことあり、輸出関連が買われ日経平均は高くはじまりました。8000円割れには公的年金の買い観測もあり、比較的堅調に推移しましたが、引けにかけた週末でもあり、見送り気分が強くなったようです。

[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-63.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-35.2%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.3ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線も割りました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線、25日線を割りましたので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグスリー救済策は流動的との見方から売られました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利の上昇は続いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、引き続き上院での公聴会でのビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターです。③についても、外人売買動向に顕著な改善は見られず、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出は続いているようです。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、4日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは13.7、PBRは0.91となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、マイナス・プレミアムがありましたので、米国市場の下落にも関わらず、下落しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+0.5%(50円の割高)とプラスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在りますので、テクニカルには引き続き弱含みですが、目先はビッグ3の政府対応や雇用統計発表の影響次第と思われます。週明けはプレミアムが小さくなりましたので、今夜の米国市場に連動したうごきとなりそうです。米国市場は三角持合が煮詰まってきたようですので、上下どちらかに大きく動きそうです。


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