日経平均の予想: [2026/01/18]今週の日経平均の見通し

Saturday, January 17, 2026

[2026/01/18]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、イラン情勢の悪化、FRBパウエル議長への刑事捜査、クレジットカードの手数料の制限問題など、不透明要素が嫌気されて、株価指数は週間では下落しました。

週間変動率 NYダウ:-0.29%,NASDAQ:-0.66%, S&P500:-0.38%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇などによる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.82ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER23.0に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER20.4との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.82ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER24.4程度になる。又は、日経平均が64,670円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は10,730円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、10,730円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2026GDP予測値(現在+2.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.9%となりました。3ヶ月前に比べて同水準です。利益伸び率は-3.1%となりました。3ヶ月前に比べて+3.5%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は上昇したものの、日米間の金利差は2. 09から2. 05と縮小し、ドル円は157円台から159台の範囲で、もみあいました。ドル・インデックスは週間で+0.24%上昇しました。

  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.5%で、米国は+4.3%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.8ポイント劣ります。

  11週は買い越しで、12週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、⑤が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に14.8%ポイント(日経平均に勘算すると7980円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に15.4%ポイント(日経平均に勘算すると8310円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 15.9と上昇しました。 日経 VI は 週間で 30.0と上昇しました。米国市場は楽観的状態で日本市場は高所恐怖症状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+39.0%となり、200日移動平均線乖離率は+25.0%となりました。3つの要因がプラスですので、中期トレンドには"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、FRBによる今年の利下げ頻度、最高裁によるトランプ関税の違憲判断、ドンロー主義を推し進めることの市場への影響などが当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期はもみあいです。

日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20254月につけた139円をボトムに円安方向に転換しています。今週は156円台から158円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、個人所得・支出(PCE物価指数を含む)と第3四半期GDPの改定値が注目されます。その他、S&P購買担当者景気指数(PMI)やミシガン大学消費者調査など先行指標も発表予定です。決算発表では、ネットフリックス、3MJ&J、ビザ、インテル、P&G、ネクステラ・エナジーなどの決算が予定されています。

世界的には、ユーロ圏・英国・日本のPMI、英国のインフレ率、失業率、小売売上高、中国の年間GDP確定値が発表されます。また、日本銀行は金融政策を決定します。

 

先週の日経平均は想定範囲を上振れしました。上値は110円上回り、下値は1030円上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在54110円近辺)で、下値がボリンジャーバンド+1σ(現在52620円)の間での動きが想定されます。

                            

今週の日経平均は、急騰後でもあり、米国市場が上昇基調を確認するまでは、もみ合う展開となりそうです。


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