日経平均の予想: [2026/01/22]今後の日経平均の見通し

Thursday, January 22, 2026

[2026/01/22]今後の日経平均の見通し

[市況]

121日、NYDowNASDAQは上昇しました。122日の日経平均先物は、前日620円高で寄り付くと、午前中は500円高から1030円高と上昇幅を拡げ、午後は1120円高から850円高の間でもみあって、結局、910円高で取引を終えました。日経平均の終値は914円高の53688円で、出来高は24.15億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を4日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

120日の米国市場では、トランプ大統領がグリーンランドをめぐって対立する欧州8か国への追加関税を見送る方針を示したことから、欧州対立激化への懸念が後退し、主力株に買いが広がりました。NYDowNASDAQ3営業日ぶりに反発しました。

121日の日本市場では、前日の米株式相場が上昇した流れを受け、幅広い銘柄に買いが優勢となりました。21日にディスコが公表した業績見通しが、半導体需要の強さを示す内容だったことから、値がさの半導体関連株への買いが目立ちました。国内長期金利の上昇が一服したことも買い安心感につながりました。日経平均は6営業日ぶりに大幅に反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にあり、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

総合乖離率は+34.7%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+23.6%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線の下にありますが、200日線の上にあり、25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上に戻りました。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+15.0ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が8050円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.9ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均8000円ほど割高であることを示しています

 

日経VI29.61と前日より低下し、VIX16.29と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.70、米国-0.10と日本が2.60ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+4.3)1.8ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.81ポイント(日経平均換算で10490円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「南米や中東、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率4.3%増で、市場予想の3.2%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

12月の鉱工業生産指数、11月の小売売上高、1月のミシガン大学消費者信頼感指数、12月のISM非製造業景況指数、12月のシカゴ購買部協会景気指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、12月の消費者物価指数、12月のISM製造業景況指数、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の12月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比5.0万人増で、市場予想の7.3万人増を下回りました。一方、失業率は4.4%で、前月の4.6%から改善されました。雇用は中立的で、FRB利下げペースに影響を与えるほどではないと受け止められています

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、10月の新築住宅販売件数数、10月の住宅着工件は市場予想を下回りました。10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.3%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRB12月のFOMC0.25%の追加利下げを決定しました。ただ、次回会合の政策の方向性には慎重さを滲ませています。ECBは、12月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、12月の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しました。ただ、声明文では今後の利上げについて言及を避けました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER20.27PBR1.80となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は-3.1%で、こちらは3か月前より6.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.1%となり、日経平均の割高幅は1050円から1090円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+210円~+1360円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.00ポイントから2.02ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

122日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、79月期のGDP改定値、11月の個人所得、PCEデフレーターのほか、インテル、GEP&G、アボット・ラボラトリーズ、ノーザン・トラスト、マコーミック、CSXなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、AI関連投資の先行きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを410円ほど上回り、下値は想定ラインを1180円ほど上回りました。目先はボリンジャーバンド+2σ-600円(現在54260円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-500円(現在52710円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、20を大きく上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、強まりました。日経平均は大幅に反発しました。目先、114日の高値(54487円)を上回れるかどうかが、次の注目点です。



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