日経平均の予想: [2026/01/06]今後の日経平均の見通し

Monday, January 05, 2026

[2026/01/06]今後の日経平均の見通し

[市況]

15日、NYDowNASDAQは上昇しました。16日の日経平均先物は、前日330円高で寄り付くと、午前中は700円高から250円高の間で上下し、午後は400円高から870円高と上昇幅を拡げて、結局、870円高で取引を終えました。日経平均の終値は685円高の52518円で、出来高は24.65億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

15日の米国市場では、トランプ政権がベネズエラの石油インフラを掌握する方針を示したことを受け、同国に権益をもつシェブロンをはじめ、石油関連株が買われました。米経済の先行きに対する楽観的な見方から、景気敏感株にも買いが向かいました。12月のISM製造業景況指数が市場予想を下回り、長期金利が低下したことも支援材料となりました。NYDowは大幅続伸し、2週間ぶりに最高値を更新しました、NASDAQ6営業日ぶりに反発しました。

16日の日本市場では、前日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れを受け、幅広い銘柄に買いが優勢となりました。わけても石油関連や金融セクターの上昇が目立ちました。世界的な株高を受けて海外勢のリスク許容度が高まり、株価指数先物が買われて現物株を押し上げました。日経平均は続伸し、およそ2か月ぶりに最高値を更新しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+34.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+23.3%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線の下にありますが、200日線の上にあり、25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+11.8ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が6200円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.5ポイントとプラス幅をやや拡げ、日経平均7090円ほど割高であることを示しています

 

日経VI26.62と前日より上昇し、VIX14.90と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.96、米国-0.19と日本が2.77ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+4.3)1.8ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.98ポイント(日経平均換算で12470円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「南米や中東、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率4.3%増で、市場予想の3.2%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

12月のミシガン大学消費者信頼感指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、11月の消費者物価指数、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の小売売上高、11月のISM製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比6.4万人増で、市場予想の4.5万人増を上回りました。一方、失業率は4.6%で、前月の4.4%から悪化しました。雇用は強弱両面あり、中立的で、FRB利下げペースに影響を与えるほどではないようです

 

米国の住宅関連の指標は:

11月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。また、12月の住宅市場指数、11月の中古住宅販売件数は市場予想と一致しました。一方、10月の新築住宅販売件数数、10月の住宅着工件は市場予想を下回りました。10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.3%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRB12月のFOMC0.25%の追加利下げを決定しました。ただ、次回会合の政策の方向性には慎重さを滲ませています。ECBは、12月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、12月の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しました。ただ、声明文では今後の利上げについて言及を避けました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.68PBR1.75となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は-3.2%で、こちらは3か月前より6.8ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.5%となり、日経平均の割高幅は850円から1280円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-260円~+1280円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.08ポイントから2.06ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

16日の米国市場では、世界最大の家電見本市「CES」が注目されるでしょう。引き続き、AI関連投資の先行きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを100円ほど下回り、下値は想定ラインを730円ほど上回りました。目先はボリンジャーバンド+3σ(現在52630円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+2σ-400円(現在51460円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱い状態です。日経平均は続伸し、最高値を更新しました。上昇基調をより確かなものとするには、114日のザラ場高値(52636円)を上回ることも必要です。



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