Monday, September 27, 2010

[2010/09/27]日経平均の今後の見通し

[市況]
24日のNYDowとNASDAQは上昇しました。27日の日経平均先物は、前日比100円高で寄り付きました。前場は徐々に値を上げる展開でした。こう着したっ後場も概ね堅調な動きとなり、最終的に140円高で終わりました。日経平均は131円安で引け、出来高は16.7億株と増加しました。寄り付き前の外国人の売買注文は、350万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては「買い」が有利な状態ですがピークアウト感があります。
24日の米国市場では、ドイツの9月の企業景況感指数が小幅ながら上昇し、欧州景気への懸念がやや和らぎ、欧州株が上昇したことで、高く始まりました。また、8月の耐久財受注額は前月比1.3%減と市場予想以下でしたが、機械や電子機器などの受注がプラスに転じたことで、むしろ好材料となりました。8月の新築住宅販売件数も市場予想以下でしたが、7月分が上方修正となったことや、中古住宅販売は改善していることから悪材料とはなりませんでした。
27日の日本市場では、先週末の米国市場高もあり、寄り付きから買い安心感が広がり、ハイテク銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが入りました。また、9月期中間決算銘柄の権利付き最終売買日となったため、配当取り資金の流入も相場全体を支える要因となりました。ただ、円が高止まりしていることなどを警戒して、9600円超の水準では積極的な上値追いの動きは限られました。その後は高値圏でこう着感が強まったまま大引けを迎えました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は+1.0%とプラス転換しました。200日線との乖離率は-4.8%とマイナス幅が縮まりました。日経平均は一目均衡表の雲の中に在ります。1つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは黄信号が点燈しています。
また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、9日線、25日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは青信号が点燈しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が9.1ポイント割安(弱い動き)であることを示しています。日本市場の割安幅は1.0ポイント拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.7ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字と景気後退の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出ています。経済指標では、消費者信頼感指数が3ヶ月ぶりに改善し、8月の小売売上高、8月のISM製造業景況感指数、などは市場予想を上回りましたが、8月の耐久財受注、9月の連銀景気指数、8月の鉱工業生産指数、8月のISM非製造業景況感指数は予想以下となりました。8月の失業率は9.6%と増加したものの、雇用者数が事前予想以上となりました。一方、住宅関連では、8月の米中古住宅販売件数、7月の米仮契約住宅販売指数は予想以上でしたが、8月の新築住宅販売件数は市場予想を下回りました。6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.3%で予想を上回りましたが先月(+0.5%)より伸びは縮まりました。8月の景気指標と住宅関連指標は弱い内容でしたが、9月は改善傾向が続いています。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいましたが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安は落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は09月21日 0.2897% → 09月23日 0.2894% → 09月24日 0.2894%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回っています。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は24日、上昇しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.90ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが16.2、PBRが1.12、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇に連動した動きでした。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.5%となり、日経平均は50円の割安で、割安幅が縮まりました。プレミアム値は、ここ1週間、-120円 ~ +90の間で推移しています。日本市場は、円高安推移で、ドルベースでは米国市場より弱い動きが続いています。今夜の米国市場は、8月のシカゴ連銀全米活動指数の発表が注目されそうです。9月に入り発表された、米国の経済指標は予想以上のものが多く、米国市場は、短期・中期とも上昇トレンドにあります。先週末はテクニカルに買われ過ぎ圏であったにも関わらず大きく上昇しました。思いの外、強い動きですが、買われ過ぎ圏ですので、利食い売りが出やすい状況であることは変りませんので注意が必要です。日本市場は為替次第の展開が続いていますが、今日の上昇でも一目均衡表の雲の上には出ることはできませんでした。雲を抜けなければ、上昇トレンド入りとは云えません。


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