Friday, September 17, 2010

[2010/09/17]日経平均の今後の見通し

[市況]
16日のNYDowとNASDAQは上昇しました。17日の日経平均先物は、前日比120円高で寄り付きました。前場は70円高まで上げ幅を縮める場面もありましたが、その水準でもみ合う動きでした。後場は一段高となり、一時170円高まで上昇しましたが、最終的に140円高で終わりました。日経平均は116円高で引け、出来高は16.7億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、80万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮拡大しました。個別銘柄に関しては「買い」が有利な状態です。
16日の米国市場では、フィラデルフィア連銀が発表した9月の景気指数はマイナス幅が前月から縮小したものの、市場予想を下回ったことや、フェデックスの利益見通しが予想を下回ったことも重荷となり、NYDowは安く推移する場面がありましたが、週間の新規失業保険申請件数が市場予想より少なかったため、雇用情勢に対する懸念が後退して買いが入り、8月10日以来約1ヶ月ぶりの高値を更新しました。
17日の日本市場では、朝方から、買いが先行する展開となり、日経平均は寄り付き直後に100円を超える上昇となりました。ただ、買い一巡後は戻り売りに抑えられ、上げ幅を縮める動きとなりました。後場は中国株式市場の下落と緩やかな円高基調が嫌気され、大引けにかけては安値圏でのもみ合いとなりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は+2.3%とプイラス転換しました。200日線との乖離率は-4.5%とマイナス幅が縮まりました。日経平均は一目均衡表の雲の中に入りました。1つの要素がプラスですので、中期的トレンドは赤信号から黄信号に変りました。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは青信号が点燈しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント割安(弱い動き)であることを示しています。日本市場の割安幅は1.1ポイント縮まりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字と景気後退の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出ています。経済指標では、消費者信頼感指数が3ヶ月ぶりに改善し、8月の小売売上高、8月のISM製造業景況感指数、などは市場予想を上回りましたが、9月の連銀景気指数、8月の鉱工業生産指数、8月のISM非製造業景況感指数、7月の耐久財受注、7月の景気先行指数は予想以下となりました。8月の失業率は9.6%と増加したものの、雇用者数が事前予想以上となりました。一方、住宅関連では、7月の米仮契約住宅販売指数は予想以上でしたが、7月の新築住宅販売件数、7月の中古住宅販売件数が市場予想を大きく下回りました。6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.3%で予想を上回りましたが先月(+0.5%)より伸びは縮まりました。8月の景気指標と住宅関連指標は弱い内容でしたが、9月は入りやや改善傾向が続いています。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいましたが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安は落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は09月14日 0.2919% → 09月15日 0.2920% → 09月16日 0.2914%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回っています。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は16日、上昇しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.97ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが16.3、PBRが1.12、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上に上げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.6%となり、日経平均は50円の割安で、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-80円 ~ +180の間で推移しています。日本市場は、為替の落ち着きを好感して上昇し、ドルベースでも米国市場より強い動きとなりました。今夜の米国市場は、9月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表が注目されそうです。米国市場は、200日線を上回りまって推移しています。9月に入り発表された、米国の経済指標は予想以上のものが多く、米国市場の短期上昇トレンドも、崩れていませんが、Nasdaqの25日線乖離率は4.7%で買われ過ぎ圏となってきました。ただ、ボリンジャーバンドの+2.σラインが拡がってきましたので、上昇余地も出てきました。日経平均もボリンジャーバンド+2σの9510円近辺を大きく上回りましたが、+2.σラインが拡がってきましたので上昇余地も出てきました。ここからは、連休中の米国市場と為替の動きに左右されると思われますが、米国市場が8月の高値を明確に上回れるか否かが注目点と思われます。ただ、水準は買われ過ぎ圏に近づいていますので、悪材料が出てくれば、高値もみ合いや反転下落の可能性もありそうです。


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