Sunday, September 19, 2010

[2010/09/19]今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、一部の経済指標は予想以下でしたが、個別の好材料や景気回復期待で、週間では上昇しました。一方、中長期的には、先進国の消費や雇用の改善の動きは弱く、欧州の財政問題や金融改革法案成立の影響による信用収縮傾向と、先進国の緊縮財政が景気後退懸念を生み、今後も相場の足を引っ張る原因となる可能性があります。
2010年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は日本市場が0.8ポイント割高となっています。日本市場は主要企業の収益力が回復してきたこととOECDのGDP予想値の改訂で割高感が薄まりましたが、米国企業の業績改善で、割高になりつつあります。日経平均のPERは16.3とかなり低下していますが、S&P500のPERの11.9と比べると、企業のファンダメンタルに、まだ差が有ります。長期金利差でこれを埋める形です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2010年GDP予測値(現在+1.8%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は上昇しました。その結果、NYDowとNASDAQは200日線を上回りました。ここからは8月の高値を抜けるか否かに注目です。
②日経225採用銘柄の今期予想増益率は75%となり、今期ROE予想値は4.3%から6.9%へ改善しています。
③日本政府の為替介入により長期金利が低下し、日米の金利差は1.6%-1.7%で推移し、為替は82から85円台の動きでした。今週は、84から86円台が想定されます。
④今年5月に更新された、OECDによる日米の2010年の実質GDP伸び率は日本が+3.0%で、米国は+3.2%と予想されていますので、この面では日本市場にとって0.2ポイント分の弱気材料です。
⑤9月2週の外人は売り越しでした。9月3週は買い越しだった可能性が高く、今週も買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち①③⑤が強気材料でした。今週も引き続き、①③⑤と米国経済指標発表が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、6.1ポイント割安となり、先週比0.8ポイント割安幅が縮小しました。
日経平均は、一目均衡表の雲の中に在ります。200日移動平均線乖離率は-4.5%となり先週と比較してマイナス幅が縮まりました。総合乖離率は+2.3%となりプラス転換しました。1つがマイナスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dowは200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には青信号"で中期的には"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場は中期的上昇トレンドに青信号が点燈しましたが、日本市場の中期上昇トレンドの確認にはもう暫く掛かりそうです。株価は半年以上先の景気後退を暗示している面がありますので、200日線を下回る動きが続いている間は、円高と景気後退懸念から、株価低迷が続くと考えておくことが無難と思われますが、米国市場は200日線を上回るところまで回復してきましたので日本市場も追従すると思われます。また、LIBORのドル3ヶ月物金利は低下傾向で、ギリシャ・ショック以前に戻り、金融不安は無くなりつつありますが、直近でアイルランドやポルトガルの国債利回りが上昇した点には注意が必要です。一方、先進国の緊縮財政志向による需要不足から景気後退懸念を生んでおり、8月は米国の景気指標の悪化も重なって、市場の悪材料となっていました。ただ、9月に入り経済指標は改善傾向が持続しており、米国市場はNYDow、NASDAQともに堅調です。ちなみに、日経平均は、200日線とは、まだ450円ぐらいのマイナス乖離があります。今週の米国市場は、FOMC、住宅関連指標や景気先行指数などが株価に影響を与えそうです。今週の米国市場も、過度な悲観論の後退が維持されそうですが、そろそろ目先の高値警戒感が出てくる水準ですので、悪材料に敏感に反応する可能性が高そうです。ただ、その場合でも200日線や25日線がサポートラインとなりそうです。



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