Tuesday, September 07, 2010

[2010/09/07]日経平均の今後の見通し

[市況]
6日のNYDowとNASDAQは休場でした。7日の日経平均先物は、前日比70円安で寄り付きました。前場は30円高まで上昇した後、下げに転じました。後場も下落傾向で、最終的に190円安で終わりました。日経平均は75円安で引け、出来高は15.9億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、590万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡大しました。個別銘柄に関しては「買い」が有利な状態です。
6日の米国市場は、レーバー・デーで休場でした。
7日の日本市場では、前日まで連騰してきたことや、不透明感のある為替への警戒感が強まり、昨日の高値を抜いた後は、軟調な展開となりました。米大統領発表のインフラ計画を受けた、今夜の米国市場の動向を見極めたいとする動きも、買い手控えにつながったようです。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は-11.2%とマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-8.6%とマイナス幅が拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは赤信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NYDowは、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.8ポイント割安(弱い動き)であることを示しています。日本市場の割安幅は0.7ポイントに拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.1ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字と景気後退の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出ています。経済指標では、消費者信頼感指数が3ヶ月ぶりに改善し、8月のISM製造業景況感指数、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、などは市場予想を上回りましたが、8月のISM非製造業景況感指数、7月の耐久財受注、7月の景気先行指数、8月のニューヨーク連銀景気指数、7月の既存店売上高、は予想以下となりました。8月の失業率は9.6%と増加したものの、雇用者数が事前予想以上となりました。一方、住宅関連では、7月の米仮契約住宅販売指数は予想以上でしたが、7月の新築住宅販売件数、7月の中古住宅販売件数が市場予想を大きく下回りました。6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.3%で予想を上回りましたが先月(+0.5%)より伸びは縮まりました。8月の景気指標と住宅関連指標は弱い内容ですが、9月に入り改善傾向が続いています。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいましたが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安は落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は09月02日 0.2944% → 09月03日 0.2928% → 09月06日 0.2922%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回りました。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は3日、上昇しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.91ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが15.8、PBRが1.09、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の休場で軟調な動きとなりました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.4%となり、日経平均は30円の割高で、割高幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-80円 ~ +130の間で推移しています。日本市場は、ドルベースでは米国市場よりやや強い動きとなっています。今日の日本市場は為替が円高ぎみに推移したことで、弱含みの動きでした。今夜の米国市場は、重要な経済指標の発表はなさそうですので、米大統領のインフラ投資発表が影響しそうです。米国市場の次の注目点は、200日線を大きく上回れるか否かです。そうなれば、米国市場は短期・中期とも上昇トレンドが確認されます。そうなれば、日本市場にも良い影響が及びそうですが、それに水を注すのは日米金利差が拡がらない点と、それに伴う為替の方向です。これが改善しないと、米国市場ほどのリバウンドとはなりそうにありません。日経平均の次の注目点は引き続き、8/19の高値9363円を上回れるか否かです。


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