Wednesday, September 22, 2010

[2010/09/22]日経平均の今後の見通し

[市況]
21日のNYDowは小幅上昇しNASDAQは小幅下落しました。22日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付きました。前場は50円高を付ける場面もありましたが、後場は40円安まで下げる場面もありましたが、最終的に10円安で終わりました。日経平均は35円安で引け、出来高は14.7億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、870万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては「買い」が有利な状態です。
21日の米国市場では、午前はFRB声明の発表を前に様子見ムードが強く、最近の相場上昇を受けた利益確定の売りと、市場予想を大きく上回る8月の住宅着工件数を好感した住宅株などへの買いが交錯しました。結局FRBはFOMCで市場予想通り政策金利の誘導目標を0~0.25%で据え置きましたが、声明では「必要なら追加の金融緩和を実施する用意がある」と前回8月の表現をほぼ踏襲したことで、機械や通信など幅広い銘柄に買いが入る場面がありました。ただ、引けにかけては、伸び悩んで終了しました。
22日の日本市場では、円高ドル安の動きや海外金融株安を嫌気して、朝方は売りが先行しました。その後一旦は前日比プラス圏まで浮上しましたが、為替介入の動きなども観測されず、中国市場の休場入りなどで、一段と物色の手掛かり材料が乏しくなり、大引けにかけてはポジション整理の売りに押されて、再度下げ幅を広げていく格好となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は+0.1%とプイラス幅が縮まりました。200日線との乖離率は-5.2%とマイナス幅が拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の中に在ります。1つの要素がプラスですので、中期的トレンドは黄信号が点燈しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは青信号が点燈しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が8.2ポイント割安(弱い動き)であることを示しています。日本市場の割安幅は0.1ポイント拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字と景気後退の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出ています。経済指標では、消費者信頼感指数が3ヶ月ぶりに改善し、8月の小売売上高、8月のISM製造業景況感指数、などは市場予想を上回りましたが、9月の連銀景気指数、8月の鉱工業生産指数、8月のISM非製造業景況感指数、7月の耐久財受注、7月の景気先行指数は予想以下となりました。8月の失業率は9.6%と増加したものの、雇用者数が事前予想以上となりました。一方、住宅関連では、7月の米仮契約住宅販売指数は予想以上でしたが、7月の新築住宅販売件数、7月の中古住宅販売件数が市場予想を大きく下回りました。6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.3%で予想を上回りましたが先月(+0.5%)より伸びは縮まりました。8月の景気指標と住宅関連指標は弱い内容でしたが、9月は入りやや改善傾向が続いています。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいましたが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安は落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は09月17日 0.2916% → 09月20日 0.2903% → 09月21日 0.2897%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回っています。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は21日、下落しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.94ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが16.2、PBRが1.12、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の小動きに連動した動きでした。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.5%となり、日経平均は50円の割安で、割安幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-120円 ~ +120の間で推移しています。日本市場は、円高推移で、ドルベースでは米国市場より弱い動きとなりました。今夜から明日の米国市場は、8月の中古住宅販売件数や8月のコンファレンスボード景気先行指数の発表が注目されそうです。9月に入り発表された、米国の経済指標は予想以上のものが多く、米国市場は、短期・中期とも上昇トレンドにあります。ただ、NYDowの25日線乖離率は4.0%で少し余裕がありますが、Nasdaqの25日線乖離率は5.9%で買われ過ぎ圏となっています。一方、ボリンジャーバンドの+2.σラインが拡がってきましたので、上昇余地もあります。日米市場は材料しだいで、どちらにも動き得る状態が続いていますが、買われ過ぎで上値が重い状況となってきました。悪材料が出れば反落しやすい場面でもあります。ただ、米国市場は深押しの可能性は低そうです。日本市場は為替次第の展開が続いていますが、中間決算を控え9月内は大きな崩れはなさそうです。


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