日経平均の予想: <070320>日経平均の今後の見通し

Friday, April 20, 2007

<070320>日経平均の今後の見通し

19日のNYSEは上昇し史上最高値更新、NASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は前日比100円ほど高く寄り付き、その後は小動きとなり、結局80円高で引けました。出来高は17.9億株と低水準で、外人は今日も1490万株と大幅の売り越しで、安値更新銘柄数が減少しましたが、依然として安値更新銘柄数が高値更新銘柄数を401上回っています。米ダウ工業株30種平均が小幅ながら続伸したため、中国発の世界同時株安の懸念がひとまず和らぎ、円安もあり、朝方はトヨタやキヤノンなど輸出関連の主力株に買いが入りました。しかし、今日は腰の入った先物の買いは無かったようで、日経平均は朝高後に伸び悩みました。相変わらず、出来高が低迷している点と外人の本格的買いがない点が問題です。これらの問題が解消しないと本格的上昇も無さそうですが、世界の各市場はすでに世界同時株安以前の水準に戻っていますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。企業業績面では、3月決算銘柄の発表を控え、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.8%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、8.7%と、まだ比較的好調です。国際優良株の増益基調と内需小型株の業績低迷の2局化が依然として顕著です。日経平均は上昇トレンドにあるにもかかわらず安値更新銘柄数の方が多い状態が続いていますので、投資には注意が必要です。米国市場の今期増益率は6.1%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、引き続き米国市場と連動した動きとなると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(6.1%)幅が若干拡大しましたので、中期上昇トレンドは、まだ青信号が点灯しています。今日の上昇でも日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回って割安感があります。来週から、日米市場とも、決算発表に関心が移るものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》