日経平均の予想: [070423] 日経平均の今後の見通し

Monday, April 23, 2007

[070423] 日経平均の今後の見通し

20日のNYSEは上昇し史上最高値更新、NASDAQも年初来高値更新したことを受けて、日経平均は前日比140円ほど高く寄り付き、午前中はその水準を維持していましたが、後場売られ、結局2円高で引けました。出来高は18.9億株と低水準で、外人は今日も570万株の売り越しで、安値更新銘柄数が増加し、依然として安値更新銘柄数が高値更新銘柄数を469上回って大変弱い動きです。NYダウが史上最高値を更新、本日も中国などアジア市場が全面高と外部環境は良好だったが、東京市場の相場を押し上げるには至りませんでした。国際優良株の寄与で日経平均は辛うじてプラスをキープしたもののTOPIXは下落しています。今週から決算発表が本格化するが、企業業績に対する警戒感から買いが手控えられているようです。相変わらず、出来高が低迷している点と外人の本格的買いがない点が問題です。これらの問題が解消しないと本格的上昇も無さそうですが、世界の各市場はすでに世界同時株安以前の水準に戻っていますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。企業業績面では、3月決算銘柄の発表を控え、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.6%とプラス予想に変化してきました。日経平均採用銘柄予想増益率は、8.7%と比較的好調です。国際優良株の増益基調と内需小型株の業績低迷の2局化が依然として顕著です。日経平均は上昇トレンドにあるにもかかわらず安値更新銘柄数の方が多い状態が続いていますので、個別銘柄投資には注意が必要です。米国市場の今期増益率は6.3%なので、日経平均が若干優位で、イールド・スプレッドの差も拡大してきたことから、日経平均に割安感がでてきました。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も米国市場指数に近づくと思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(5.9%)ですので、中期上昇トレンドは、まだ青信号が点灯しています。今日の上昇でも日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でも割安感があります。来週から、日米市場とも、決算発表に関心が移るものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》