日経平均の予想: [070419] 日経平均の今後の見通し

Thursday, April 19, 2007

[070419] 日経平均の今後の見通し

18日のNYSEは上昇し史上最高値更新、NASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は前日比130円ほど安く寄り付き、その後も先物主導で下落しまし、後場も一段安となり、結局295円安で引けました。出来高は21.1億株と増加しましたが、外人は今日も1500万株と大幅の売り越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、安値更新銘柄数が高値更新銘柄数を440上回りました。米ダウ30種平均が2月20日に付けた過去最高値を更新したことから、日本株への好影響が期待されましたが、逆に先物主導で大幅に下落しました。この1ヶ月は日本市場のみ理由なく戻りが遅くなっています。どうも最近の乱高下は外国証券経由のヘッジファンドと見られる大量の先物注文に支配されているようですので、目先の予想はたてられないのが現状です。出来高が4月に入り低迷している点と外人の本格的買いがない点が先物に振り回される原因と思われます。こう云う時は原点にもどり、日本の景気、金利、日本企業の業績が世界の市場と企業に比べそんなに問題が見当たらない点を重視すべきと思います。今日のアジア株の下落が再度の世界同時株安の引き金になる懸念も有りますが、世界の各市場はすでに世界同時株安以前の水準に戻っていますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。企業業績面では、3月決算銘柄の発表を控え、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.8%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、8.7%と、まだ比較的好調です。国際優良株の増益基調と内需小型株の業績低迷の2局化が依然として顕著です。日経平均は上昇トレンドにあるにもかかわらず安値更新銘柄数の方が多い状態が続いています。米国市場の今期増益率は6.1%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、引き続き米国市場と連動した動きとなると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移しいますが、一目均衡表では、かろうじて雲の上に在り、総合乖離率はプラス(4.9%)幅が縮小してきましたので、中期上昇トレンドは、青信号から黄信号に変わる直前です。今日の上昇でも日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3%下回って割安感があります。今週から、日米市場とも、決算発表に関心が移っていくものと思われます
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》