日経平均の予想: [070412] 日経平均の今後の見通し

Thursday, April 12, 2007

[070412] 日経平均の今後の見通し

11日のNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受け、日経平均は前日比70円安く寄り付き、その後売りに押され、結局129円安で引けました。取引内容を見ると、外人は230万株の売り越しで、出来高も18.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。あす13日に株価指数オプション4月物の特別清算指数(SQ)算出を控えており、日経平均先物6月物への仕掛け的な売りで、行使価格である1万7500円を意識した先物売りが膨らんだようです。先物につれ安する格好で、日経平均への寄与度が高いハイテクや自動車などの値がさ株が軒並み安となりましたが、明日は正常に戻すのではないかと思われます。しかし出来高の減少傾向が続けば上値も限定的と考えられます。今後も、米国市場の推移次第と思われますが、世界の各市場は戻しつつありますので、短期投資スタンスは、まだ"買い"を継続します。企業業績面では、2月決算銘柄の発表に伴い、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.7%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、8.9%と、まだ比較的好調です、国際優良株のi増益基調と小型株の業績低迷の2局化が依然として顕著です。米国市場の今期増益率は6.1%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、引き続き米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移していますが、一目均衡表は、また雲の中に入ってしまいました。総合乖離率はプラス(8.9%)ですので、中期上昇トレンドは、まだ、青信号と考えて良いでしょう。今日の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、依然として同水準となり、引き続き連動性を裏付けています。当面、日米市場とも、米国の景気後退懸念と資源インフレ懸念に関する見方次第となりそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》