日経平均の予想: [2026/7/19]今週の日経平均の見通し

Saturday, July 18, 2026

[2026/7/19]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、半導体銘柄の材料出尽くし感や、米AI企業の優位性が揺らぐとのとの警戒が悪材料となり、株価指数は週間では下落しました。

週間変動率 NYダウ:-0.93%, NASDAQ:-2.90%, S&P500:-1.55%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇などによる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.12ポイント割安となっています。割高の要因はS&P500PER21.5に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.3との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.12ポイント拡大する。(日本が上方修正又は米国が下方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.6程度になる。又は、日経平均が65,500円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は1,350円ほど割高です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、1,350円ほど魅に欠けるとも言えます。先週、日本市場は割安に転換しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2026GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。今週は、NYDow25日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+10.6%となりました。3ヶ月前に比べて+1.7%ポイント改善しています。利益伸び率は+11.9%となりました。3ヶ月前に比べて+13.2%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は1.84から1.87と拡大し、ドル円は161円台から162台で、円安方向に推移しました。ドル・インデックスは週間で-0.21%下落しました。

  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+5.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.9ポイント劣ります。

  72週は買い越しで73週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に7.7%ポイント(日経平均に勘算すると4,940円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に7.6%ポイント(日経平均に勘算すると4,870円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 18.8と上昇しました。 日経 VI は 週間で 36.4と低下しました。米国市場は恐怖状態で日本市場は 極度の恐怖状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の中にあります。総合乖離率は+7.9%となり、200日移動平均線乖離率は+14.3%となりました。2つの要因がプラスですので、中期トレンドには"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20254月につけた139円をボトムに円安方向に転換しています。今週は161円台から163円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、引き続き中東情勢の推移を注視することになるでしょう。また、AI関連銘柄は、ハイパースケーラー、半導体メーカー、インフラ事業者による一連の決算発表を控え、さらなる試練に直面するでしょう。経済指標としては、景気先行指数、FRBの地域別調査結果が注目されます。一方、世界的には、ECBは政策金利、英国のインフレ率、失業率、小売売上高、日本の貿易収支と消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。

 

先週の日経平均は、想定範囲を大きく下振れました。上値は1900円ほど下回り、下値は4660円ほど下回りました。

今週の日経平均は想定範囲は、上値がボリンジャーバンド-1σ(現在67360円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-3σ(現在63830円)の間での動きが想定されます。

                            

今週の日経平均は、中東情勢の不透明感と過剰なAI・半導体関連銘柄投資への危惧から、売り優勢な展開となりそうです。


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