日経平均の予想: [2026/7/12]今週の日経平均の見通し

Saturday, July 11, 2026

[2026/7/12]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、中東情勢を巡る懸念と原油高が悪材料となったものの、SKハイニックスの上場が好材料となりAI・半導体銘柄を買い直す動きも出て、株価指数は週間ではまちまちの動きとなりました。

週間変動率 NYダウ:-0.50%, NASDAQ:+1.74%, S&P500:+1.23%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇などによる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.22ポイント割高となっています。割高の要因はS&P500PER21.7に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER18.3との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.22ポイント縮小する。(日本が上方修正又は米国が下方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.6程度になる。又は、日経平均が65,940円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は2,610円ほど割高です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、2,610円ほど魅力的とも言えます。先週、日本市場の強さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2026GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYDow25日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+10.6%となりました。3ヶ月前に比べて+1.7%ポイント改善しています。利益伸び率は+12.2%となりました。3ヶ月前に比べて+13.5%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は1.71から1.84と拡大し、ドル円は161円台から162台で、円安方向に推移しました。ドル・インデックスは週間で+0.09%上昇しました。

  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+5.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.9ポイント劣ります。

  71週は買い越しで72週は売り越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、⑤が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に13.2%ポイント(日経平均に勘算すると9,050円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に15.4%ポイント(日経平均に勘算すると10,560円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 15.0と低下ました。 日経 VI は 週間で 38.1と上昇しました。米国市場は中立状態で日本市場は 極度の恐怖状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+32.5%となり、200日移動平均線乖離率は+23.4%となりました。3つの要因がプラスですので、中期トレンドには"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

日本市場は中期上昇トレンドで、短期は下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20254月につけた139円をボトムに円安方向に転換しています。今週は160円台から162円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、引き続き中東情勢の推移を注視することになるでしょう。また、決算シーズンが始まり、大手銀行数行に加え、ネットフリックスやJ&Jが決算を発表する予定です。一方、FRBのウォッシュ議長の議会証言も注目されます。経済指標では、6月消費者物価指数(CPI)、ミシガン大学消費者信頼感指数、小売売上高、住宅関連データが発表されます。世界的には、英国の5月のGDP統計、中国の第2四半期のGDP、貿易収支、マネーサプライ、鉱工業生産、小売売上高、失業率、住宅価格などが発表される予定です。

 

先週の日経平均は、想定範囲内の動きでした。上値は600円ほど下回り、下値は580円ほど上回りました。

今週の日経平均は想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+1σ(現在71030円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-1σ(現在66370円)の間での動きが想定されます。

                            

今週の日経平均は、中東情勢の不透明感とAI・半導体関連銘柄投資への選別色の強まりから、方向感に欠ける展開となりそうです。


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