日経平均の予想: [2026/5/31]今週の日経平均の見通し

Saturday, May 30, 2026

[2026/5/31]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、米国とイランの交渉がパキスタンの仲介で進展しているとの見方から、原油相場が下落し、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+0.90%, NASDAQ:+2.39%, S&P500:+1.43%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇などによる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が1.36ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.4に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER18.1との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに1.36ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER23.9程度になる。又は、日経平均が87,880円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は21,550円ほど割安です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、21,550円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2026GDP予測値(現在+3.2%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。今週は、NYDow25日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+10.6%となりました。3ヶ月前に比べて+1.7%ポイント改善しています。利益伸び率は+9.3%となりました。3ヶ月前に比べて+8.2%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は1.82から1.79と縮小したものの、ドル円は158円台から159台の範囲で、円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.38%下落しました。

  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+3.2%で、米国は+4.7%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.5ポイント劣ります。

  53週は買い越しで54週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と②が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に12.4%ポイント(日経平均に勘算すると8,220円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に21.7%ポイント(日経平均に勘算すると14,390円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 15.3と低下しました。 日経 VI は 週間で 26.0と低下しました。米国市場は楽観的状態で日本市場は恐怖状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+50.7%となり、200日移動平均線乖離率は+28.4%となりました。3つの要因がプラスですので、中期トレンドには"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20254月につけた139円をボトムに円安方向に転換しています。今週は158円台から160円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、引き続き、米国とイランの間で続く対立が、株価を左右することに成るでしょう。経済指標の面では、雇用統計が注目されるほか、ISM製造業PMI JOLTS求人件数、ADP雇用統計などが注目されます。また、ブロードコム、クラウドストライクなどの決算発表は、AIビジネスに関する情報を提供するでしょう。世界的には、中国のPMI、ユーロ圏のインフレ率と小売売上高などが注目されます。

 

先週の日経平均は、想定範囲を上振れしました。上値は1070円ほど上回り、下値は2280円ほど上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+3σ(現在68320円近辺)で、下値がボリンジャーバンド+1σ(現在64040円)の間での動きが想定されます。

                            

今週の日経平均は、米国とイランの戦闘が終結か再開かの正念場が続いていますが、原油価格の下落が続けば、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きが期待できそうです。


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