日経平均の予想: [2026/05/19]今後の日経平均の見通し

Tuesday, May 19, 2026

[2026/05/19]今後の日経平均の見通し

[市況]

518日、NYDowは上昇し、NASDAQは下落しました。519日の日経平均先物は、前日比940円高で寄り付くと、午前中は960円高から200円安と下落に転じ、午後は350円安から220円高の間で上下して、結局、220円高で取引を終えました。日経平均の終値は265円安の60550円で、出来高は27.19億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

518日の米国市場では、中東情勢の先行き不透明感が投資家心理の重石となるなか、原油高が嫌気され、半導体株に利益確定の売りが向かいました。一方で、ソフトウエア関連や消費関連株の一角には買いが入り、指数を支えました。結局、NYDowは反発し、NASDAQは続落しました。

519日の日本市場では、日経平均が前日まで3日続落しているとあって、自律反発狙いの買いが先行しましたが、買い一巡後は前日の米株式市場で半導体株が売られた流れを受け、半導体関連株や電線株に売りが優勢となりました。一方で、相対的に出遅れ感のあった銀行株などには買いが向かい、相場の下値を支えました。日経平均は4日続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+27.5%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+19.3%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。

 

NYDowは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+5.3ポイントとプラス幅を縮め、日平均が3210円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.8ポイントとプラス幅を縮め、日経平均8960円ほど割高であることを示しています

 

日経VI30.94と前日より上昇し、VIX17.81と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安を強めているとされる目安の20を大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-3.00、米国+0.10と日本が3.10ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.60ポイント(日経平均換算で23170円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率2.0増で、市場予想の2.2%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調でした。

 

米国の経済指標は:

3月の製造業受注、3月の耐久財受注、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、4月の小売売上高は市場予想に一致しました。一方、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月のISM非製造業景況指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のISM製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数、3月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です。

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.5万人増で、市場予想の5.5万人増を上回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.3%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという点では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

5月の住宅市場指数、3月の新築住宅販売件数は市場予想を上回りました。また、3月の住宅着工件数、3月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想と一致しました。一方、4月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+0.9%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、4月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、追加利下げには慎重な姿勢が示唆されました。ECBは、4月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、4月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きましたが、展望リポートはタカ派的と読み取れる内容でした。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.32PBR1.81となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE10.5%となり、これは3か月前より1.5ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+8.6%で、こちらは3か月前より8.5ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.5%となり、日経平均の割安幅は260円から320円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-320円~+2970円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.90ポイントから1.84ポイントに縮小しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

519日の米国市場では、4月の中古住宅販売仮契約指数のほか、ホームデポやキーサイト・テクノロジーズなどが注目されるでしょう。引き続き、中東情勢と原油価格、長期金利も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを510円ほど下回り、下値は想定ラインを610円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-500円(現在61470円近辺)が上値の目安に、25日線-600円(現在59340円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は4日続落しました。半導体関連株の動き次第ですが、25日線付近で反転できるかどうかは、不透明になってきました。



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