[市況]
12月26日、NYDowとNASDAQは小幅下落しました。12月29日の日経平均先物は、前日80円高で寄り付くと、午前中は90円高から310円安と下落に転じ、午後は30円高から280円安の間で上下して、結局、240円安で取引を終えました。日経平均の終値は223円安の50526円で、出来高は16.97億株でした。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。
12日26日の米国市場では、足元の上昇基調の反動で、ディフェンシブ株や景気敏感株、消費関連株を中心に、利益確定の売りや持ち高調整の売りが出ました。一方、エヌビディアなどハイテク株の一部には買いが入り、相場を下支えしました。連休をとる投資家も多い中、商いは低調で、持ち高を一方に傾ける動きは限定的でした。結局、NYDowとNASDAQは6営業日ぶりに小反落しました。
12月29日の日本市場では、前週末の米株安を受け、値がさ株を中心に売りが先行しました。朝方に公表された金融政策決定会合の「主な意見」で、日銀の利上げ継続に前向きな姿勢が明らかになったことから、円相場が上昇し、輸出関連株の重石となった面もありました。一方、個人投資家による押し目買いや、2026年のNISA枠を利用した買いは相場の支えとなりました。日経平均は3営業日ぶりに反落しました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。
総合乖離率は+23.9%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+19.2%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。
ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。
NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。
日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+6.0ポイントとプラス幅を縮め、日平均が3030円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+9.7ポイントとプラス幅を縮め、日経平均4900円ほど割高であることを示しています。
日経VIは23.67と前日より上昇し、VIXも13.60と前日よりやや上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドは、日本-3.22、米国-0.20と日本が3.02ポイント割安ですが、OECDの2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+4.3)は1.8ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.23ポイント(日経平均換算で15330円)割安となっています。
市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。
米国の7~9月期のGDP速報値は前期比年率4.3%増で、市場予想の3.2%増を上回りました。また、7~9月期の米企業の決算は、概ね好調です。
米国の経済指標は:
12月のミシガン大学消費者信頼感指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、11月の消費者物価指数、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の小売売上高、11月のISM製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は6勝6負で、景気・金利の両面で中立です。
米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比6.4万人増で、市場予想の4.5万人増を上回りました。一方、失業率は4.6%で、前月の4.4%から悪化しました。雇用は強弱両面あり、中立的で、FRBの利下げペースに影響を与えるほどではないようです。
米国の住宅関連の指標は:
10月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。また、12月の住宅市場指数、11月の中古住宅販売件数は市場予想と一致しました。一方、10月の新築住宅販売件数数、10月の住宅着工件は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は3勝3負で、景気・金利の両面で中立です。
欧米日の金融政策は:
FRBは12月のFOMCで0.25%の追加利下げを決定しました。ただ、次回会合の政策の方向性には慎重さを滲ませています。ECBは、12月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、12月の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しました。ただ、声明文では今後の利上げについて言及を避けました。
日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが19.00、PBRが1.68となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは8.9%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は-3.0%で、こちらは3か月前より6.6ポイント改善されています。
[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.2%となり、日経平均の割安幅は380円から580円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-580円~-290円の間で推移しています。
日米の長期金利の差は、2.12ポイントから2.09ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。
テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。
12月29日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、AI関連投資の先行きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。
きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを600円ほど下回り、下値は想定ラインを170円ほど上回りました。目先はボリンジャーバンド+1σ+400円(現在51090円近辺)が上値の目安に、25日線-200円(現在49880円近辺)が下値の目安となります。
日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は3日ぶりに反落しました。12月12日につけた高値(51128円)を上回って上昇基調に復帰できるかどうか、正念場が続いています。
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