日経平均の予想: [2025/12/15]今後の日経平均の見通し

Sunday, December 14, 2025

[2025/12/15]今後の日経平均の見通し

[市況]

1212日、NYDowNASDAQは下落しました。1215日の日経平均先物は、前日730円安で寄り付くと、午前中は770円安から340円安の間で上下し、午後は750円安から660円安の間でもみあって、結局、520円安で取引を終えました。日経平均の終値は668円安の50168円で、出来高は22.65億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

1212日の米国市場では、決算で売上高総利益が悪化する見通しを示したブロードコムや、AI向けデータセンターの稼働が遅れると報じられたオラクルが大幅に下落したことから、AI投資をめぐる不透明感が意識され、他のハイテク株にも売りが波及しました。相場の過熱感が高まっていただけに、持ち高調整の売りもかさみました。NYDow3営業日ぶりに反落し、NASDAQは続落しました。

1215日の日本市場では、前週末の米株式市場でハイテク株が売られた流れを受け、値がさの半導体関連株やソフトバンクグループが売られ、指数を押し下げました。日銀の金融政策決定会合を前に、長期金利のさらなる上昇が警戒されたことも重石となりました。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループをはじめ銀行株は堅調さが目立ちました。日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+25.5%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+20.1%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の中に入りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドも青信号から黄信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+7.3ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が3660円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+10.3ポイントとプラス幅を縮め、日経平均5170円ほど割高であることを示しています

 

日経VI28.77と前日より上昇し、VIX15.74と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-3.36、米国-0.16と日本が3.20ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+4.3)1.8ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.40ポイント(日経平均換算で18020円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP確定値は前期比年率3.8%増で、改定値の3.3%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

12月のミシガン大学消費者信頼感指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、8月の小売売上高、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。また、8月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、11月のISM製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという面では弱気材料です

 

米国の9月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.9万人増で、市場予想の5.0万人増を上回りました。一方、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は中立的で、FRB利下げペースに影響を与えるほどではないようです。なお、10月の雇用統計の発表は取りやめとなりました。

 

米国の住宅関連の指標は:

10月の中古住宅販売件数、8月の新築住宅販売件数、7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、9月の住宅市場指数、7月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策は:

FRB12月のFOMC0.25%の追加利下げを決定しました。ただ、次回会合の政策の方向性には慎重さを滲ませています。ECBは、10月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、海外経済の不確実性が高いとして、10月の金融政策決定会合でも利上げを見送り、0.5%の金利水準を維持しました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER18.87PBR1.68となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は-3.2%で、こちらは3か月前より6.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowと歩調を合わせて下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.5%となり、日経平均の割安幅は800円から750円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-990円~-50円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.21ポイントから2.23ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

1215日の米国市場では、12月のニューヨーク連銀製造業景況指数や、12月の住宅市場指数などが注目されるでしょう。引き続き、追加利下げや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを960円ほど下回り、下値は想定ラインを220円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在50790円近辺)が上値の目安に、25日線-500円(現在49590円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱い状態です。日経平均は反落しました。米国でAI投資への懸念が払拭されなければ、一段安も覚悟しておく必要がありそうです。



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