[市況]
12月22日、NYDowとNASDAQは上昇しました。12月23日の日経平均先物は、前日110円安で寄り付くと、午前中は110円安から150円高の間で上下し、午後は130円安から90円高の間で上下して、結局、70円高で取引を終えました。日経平均の終値は10円高の50412円で、出来高は18.09億株でした。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
空売り比率は、5日平均を3日ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。
12日22日の米国市場では、年末年始にかけては相場が上昇しやすいとの経験則が意識され、主力のハイテク株を中心に、買い戻しの動きが継続しました。ただ、目新しい買い材料は乏しく、上値では持ち高調整の売りや利益確定の売りが出て相場の重石となりました。NYDowとNASDAQは3日続伸しました。
12月23日の日本市場では、前日の米株高が投資家心理を上向かせ、幅広い銘柄に買いが優勢となりました。わけても銀行や証券など金融セクターや、ソニーグループや任天堂といったゲーム関連への買いが目立ちました。一方、片山財務大臣の円安を牽制する発言を受けて外国為替市場で円高ドル安が進んだことは、輸出関連株の重石となりました。日経平均は小幅に3日続伸しました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。
総合乖離率は+25.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+19.7%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。
ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。
NYDowは、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変りました。中期トレンドにも青信号が点灯しています。
日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+6.6ポイントとプラス幅を縮め、日平均が3330円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+10.6ポイントとプラス幅を縮め、日経平均5340円ほど割高であることを示しています。
日経VIは22.30と前日より低下し、VIXも14.08と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っていますが、低下傾向にあります。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドは、日本-3.23、米国-0.20と日本が3.03ポイント割安ですが、OECDの2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+4.3)は1.8ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.23ポイント(日経平均換算で15450円)割安となっています。
市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。
米国の4~6月期のGDP確定値は前期比年率3.8%増で、改定値の3.3%増を上回りました。また、4~6月期の米企業の決算は、概ね好調です。
米国の経済指標は:
12月のミシガン大学消費者信頼感指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、11月の消費者物価指数、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の小売売上高、11月のISM製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は6勝6負で、景気・金利の両面で中立です。
米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比6.4万人増で、市場予想の4.5万人増を上回りました。一方、失業率は4.6%で、前月の4.4%から悪化しました。雇用は強弱両面あり、中立的で、FRBの利下げペースに影響を与えるほどではないようです。
米国の住宅関連の指標は:
10月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。また、12月の住宅市場指数、11月の中古住宅販売件数は市場予想と一致しました。一方、10月の新築住宅販売件数数、10月の住宅着工件は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は3勝3負で、景気・金利の両面で中立です。
欧米日の金融政策は:
FRBは12月のFOMCで0.25%の追加利下げを決定しました。ただ、次回会合の政策の方向性には慎重さを滲ませています。ECBは、12月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、12月の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しました。ただ、声明文では今後の利上げについて言及を避けました。
日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが19.00、PBRが1.69となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは8.9%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は-3.2%で、こちらは3か月前より6.7ポイント改善されています。
[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.6%となり、日経平均の割安幅は580円から290円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1220円~-290円の間で推移しています。
日米の長期金利の差は、2.10ポイントから2.12ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。
テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。
12月23日の米国市場では、7~9月期の実質GDP速報値、10月の耐久財受注、11月の鉱工業生産指数、12月のコンファレンスボード消費者信頼感指数などが注目されるでしょう。引き続き、AI投資の先行き不透明感や追加利下げ、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。
きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを440円ほど下回り、下値は想定ラインを440円ほど上回りました。目先はボリンジャーバンド+2σ-300円(現在50980円近辺)が上値の目安に、25日線(現在49820円近辺)が下値の目安となります。
日経VIは、依然として20を上回る高水準にありますが、低下傾向にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は小幅に3日続伸しました。引き続き、12月12日につけた高値(51128円)を上回れるかどうかが、目先の注目点です。
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