日経平均の予想: [2025/12/22]今後の日経平均の見通し

Sunday, December 21, 2025

[2025/12/22]今後の日経平均の見通し

[市況]

1219日、NYDowNASDAQは上昇しました。1222日の日経平均先物は、前日920円高で寄り付くと、午前中は700円高から1070円高の間で上下し、午後は980円高から810円高の間でもみあって、結局、860円高で取引を終えました。日経平均の終値は895円高の50402円で、出来高は20.83億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

1219日の米国市場では、マイクロン・テクノロジーの好決算が引き続き投資家心理の支えとなり、AI関連のハイテク銘柄を中心に買いが優勢となりました。トランプ政権がエヌビディア製AI半導体「H200」の対中輸出に向けて審査を始めたとの報道も好感されました。NYDowNASDAQは続伸しました。

1222日の日本市場では、前週末の米株式市場でハイテク株が買われた流れを受け、値がさの半導体関連株やソフトバンクグループが買われ、指数を押し上げました。また、金利高を受けて銀行株が買われたほか、外国為替市場の円安ドル高進行を受けて自動車株にも買いが向かいました。一方、食品や鉄道、小売りなど内需関連には売りが目立ちました。日経平均は大幅に続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から青信号に変りました。

総合乖離率は+25.7%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+19.9%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素すべてがプラスとなり、中期トレンドも黄信号から青信号に変りました。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線の下にありますが、200日線の上にあり、25日線を上回りました。

 

NYDowは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上に戻りました。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+7.3ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が3680円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+11.2ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均5650円ほど割高であることを示しています

 

日経VI25.36と前日より低下し、VIX14.91と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-3.14、米国-0.18と日本が2.96ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+4.3)1.8ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.16ポイント(日経平均換算で14480円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP確定値は前期比年率3.8%増で、改定値の3.3%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

12月のミシガン大学消費者信頼感指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、11月の消費者物価指数、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の小売売上高、11月のISM製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比6.4万人増で、市場予想の4.5万人増を上回りました。一方、失業率は4.6%で、前月の4.4%から悪化しました。雇用は強弱両面あり、中立的で、FRB利下げペースに影響を与えるほどではないようです

 

米国の住宅関連の指標は:

10月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。また、12月の住宅市場指数、11月の中古住宅販売件数は市場予想と一致しました。一方、10月の新築住宅販売件数数、10月の住宅着工件は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策は:

FRB12月のFOMC0.25%の追加利下げを決定しました。ただ、次回会合の政策の方向性には慎重さを滲ませています。ECBは、12月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、12月の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しました。ただ、声明文では今後の利上げについて言及を避けました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.19PBR1.71となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は-2.9%で、こちらは3か月前より6.4ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.2%となり、日経平均の割安幅は870円から580円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1290円~-580円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.13ポイントから2.10ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

1222日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、AI投資の先行き不透明感や追加利下げ、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを370円ほど上回り、下値は想定ラインを1090円ほど上回りました。目先はボリンジャーバンド+2σ-300円(現在50980円近辺)が上値の目安に、25日線(現在49820円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は大幅に続伸し、25日線を上回りました。1212日につけた高値(51128円)を上回れるかどうかが、次の注目点です。



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