日経平均の予想: <070829>日経平均の今後の見通し

Wednesday, August 29, 2007

<070829>日経平均の今後の見通し

8/28日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比220円ほど安く寄り付き、その後一時400円を越えて下落する場面もありましたが、徐々に値を戻し、結局274円安で引けました。外人は470万株の売り越し(11日連続)となり、出来高は16.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-265とマイナス幅が拡大しました。
27日の米国市場は朝方全米20大都市の住宅価格を示す指数の前年同月比の低下幅が一段と拡大との報道を嫌気し大幅安となりました。日本市場は今日も円高が重なり、大幅安となりました。後場は円安に振れたことから値をもどして引けましたが、出来高は少なく、今日が2番底とは言いがたい状況です。まだまだ、様子見気分が強いようです。
今後も国内発の手掛かり材料は見当たらず、外部要因に左右される側面が強いものと思われますが、日柄的にはまだ下落し易い時期に在ると思います。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-19.4%)幅は深く、200日線も下向きで、200日線との乖離率は(-7.3%)と云う状態です。チャートは依然として、サブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。しかし、ボリンジャーバンドの下限ラインが上昇に転じた点は良い兆候と思われます。このラインと株価が再接近した時が2番底になる確率が高いと思われます。イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.2%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は25日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16400円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。
ここからの売買シナリは、米国市場が大幅上昇した場合は、25日線まで余裕があれば買い。米国市場が下落した場合は、すでにかなり下げましたので、閑散相場に売りなし、との格言を取り入れ、出来高が増えない限り売りは考えない方がよさそうです。

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