日経平均の予想: <070803>日経平均の今後の見通し

Friday, August 03, 2007

<070803>日経平均の今後の見通し

8/02日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、前日比40円ほど高く寄り付いた後、前場は小動きでしたが、後場安く始まり、その後も軟調に推移し、引け際に戻し、結局4円安で引けました。外人は750万株の売り越しとなり、出来高は21.0億株と高水準で、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-299とマイナス幅が縮小しました。
昨日のCMEが17135で引けているのに先物は17020とかなり低く寄り付いたことが上値の重さに繋がったようです。後場寄り付き安は昨日急落を連想させましたが、大きくは下げずに終りました。結局日本市場は米国市場のサブプライムローン問題の影響を見守ると言うスタンスのようです。
チャートを見る限り目先のボトムが出たとはまだ云えません。テクニカルには、短期は、安値更新銘柄数が先週1000を超えた後、減少している点、昨日の足が「たくり足」になった点、85%の銘柄が25日線の下となった点など、そろそろ下げ止まりを暗示していますが、中期的には、一目均衡表では雲の下に大きく抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入(-11.1%)、200日線割れ(-1.8%)と、早期に200日線を抜き返せないと中期下降トレンド入りを覚悟すべきところまで来たようです。昨年6月は1ヶ月以内に一旦200日線まで戻していますので、これが目安とすれば、8月中に200日線を越えないとマズイことになりそうです。
目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きそうです。
一方、本格化している3月期決算企業の第一四半期決算ではトヨタの好決算が来週の株価に好影響をもたらすか注目したいと思います。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですが、米国市場が回復しなければ、意味はありません。しかし、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.4%下回り、日本市場は売られ過ぎと思います。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、業績発表動向に注意しつつ、反転時期を見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、3月の安値16500を割れば売り、一昨日の高値17150円を大きく抜けば、買いが良いように思います。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》