日経平均の予想: [2026/11/1]今週の日経平均の見通し

Saturday, October 31, 2026

[2026/11/1]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、AI投資の収益化や持続性への不透明感が強まり、株価指数は週間では、下落しました。

週間変動率 NYダウ:-0.85%, NASDAQ:-2.00%, S&P500:-0.57%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、原油高などによるインフレと金利上昇よる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.16ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500のPERが19.3に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PERの16.4との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、0.16ポイント縮小する。(日本が上方修正又は米国が下方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PERが16.9程度になる。又は、日経平均が65,000円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は1,710円ほど割安です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、やや魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場は米国市場より、やや弱い状態です

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

④OECDによる日本の2026年GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

①  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。今週は、NYDowが25日線の上に戻れるか否かに注目。

②  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+11.0%となりました。3ヶ月前に比て+0.4%ポイント改善しています。利益伸び率は+17.8%となりました。3ヶ月前に比べて5.1ポイント改善しています。

③  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は2.21から2.17と縮小したものの、ドル円は156円台から158円台で、円安方向に推移しました。ドル・インデックスは週間で+0.21%上昇しました。

④  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+5.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.9ポイント劣ります。

⑤  10月3週は買い越しでした。10月4週は買い越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に1.1%ポイント(日経平均に勘算すると700円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に0.2%ポイント(日経平均に勘算すると130円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQよりやや弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 19.4と横ばいでした。 日経 VI は 週間で 33.8と低下しました。米国市場は” 恐怖”状態で日本市場は” 極度の恐怖”状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の下にあります。総合乖離率は-5.6%となり、200日移動平均線乖離率は+2.4%となりました。2つの要因がマイナスですので、中期トレンドには黄信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線と25日線の下にありますが、200日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線と25日線の下にありますが、200日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。

米国市場は、短期的には"赤信号”で、中期的には"黄信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期は下降トレンドです。

日本市場は中期もみあいで、短期は下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、2026年7月につけた163円をトップに円高方向に転換しています。今週は156円台から158円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、中間選挙の行方を注視することになるでしょう。また、中東やウクライナをめぐる地政学的な情勢も引き続き注目されます。アップル、パランティア、AMD、マクドナルド、クアルコム、ウーバーといった主要企業が決算発表をする予定です。経済指標では雇用統計が最大の焦点となるほか、ISM製造業・非製造業景況感指数(PMI)、JOLTS求人件数、製造業受注、貿易統計、ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値などが発表されます。世界的には、中国のPMI、ユーロ圏のインフレ統計なども注目されます。

 

先週の日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は1350円ほど下回り、下値は700円ほど上回りました。

今週の日経平均は想定範囲は、上値が25日線(現在66090円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-2σ(現在61050円)の間での動きが想定されます。

                            

今週の日経平均は、ボリンジャーバンド-2σを大きく割り込むことなくリバウンド出来るかどうか、正念場となりそうです。


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