日経平均の予想: October 2026

Thursday, October 01, 2026

[2026/10/01]今後の日経平均の見通し

[市況]

9月30日、NYDowとNASDAQは下落しました。10月1日の日経平均先物は、前日比190円高で寄り付くと、午前中は40円高から1470円高と上昇幅を拡げ、午後は1330円高から2090円高と上昇幅を拡げて、結局、1860円高で取引を終えました。日経平均の終値は2203円高の68956円で、出来高は26.50億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

9月30日の米国市場では、原油先物相場や長期金利の上昇が投資家心理の重石となり、景気敏感株や消費関連株を中心に売りが出ました。一方、8月のPCE物価指数が前年同月比3.4%上昇と市場予想(3.7%上昇)ほどには伸びなかったことから、FRBによる追加利上げ観測が後退し、巨大ハイテク株の一角に買いが向かいました。結局、NYDowは3日続落し、NASDAQは3営業日ぶりに反発しました。

10月1日の日本市場では、前日の米ハイテク株高や米マイクロン・テクノロジーの好決算が投資家心理を上向かせ、AI・半導体関連株に買いが集まり、指数を押し上げました。台湾加権指数や韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇も追い風となり、日経平均は取引時間を通して右肩上がりに上昇しました。結局、日経平均は大幅に続伸し、およそ1か月半ぶりに終値で6万8000円台を回復しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+23.2%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+14.5%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+6.0ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が4140円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.3ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が9170円ほど割高であることを示しています。

 

日経VIは22.92と前日より上昇し、VIXも16.33と前日よりやや上昇しました。日経VIは、投資が不安を強めているとされる目安の20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.53、米国+0.27と日本が2.80ポイント割安ですが、OECDの2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)は2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.09ポイント(日経平均換算で1130円程度)割高の状態です。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の4~6月期のGDP確定値は前期比年率2.2%増で、改定値の1.5%増を大幅に上回りました。また、4~6月期の米企業の決算は、好決算を記録しています。

 

米国の経済指標は:

9月のシカゴ購買部協会景気指数、9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の小売売上高、8月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。また、8月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、8月の鉱工業生産指数、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、8月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標9勝3負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比16.2万人増で、市場予想の5.3万人増を大幅に上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.1%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

8月の新築住宅販売件数、8月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.5%で、市場予想の+2.2%を上回りました。住宅関連の指標は3勝3負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、9月のFOMCで政策金利を0.25%引き上げ、政策金利見通しでは年内にさらに0.25%の利上げを示唆しました。ECBも、9月の理事会で0.25%の利上げを決定し、中銀預金金利を2.5%としました。日銀も、9月の金融政策決定会合で政策金利の0.25%引き上げを決定しました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが17.82、PBRが1.95となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは11.0%となり、これは3か月前より0.4ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+18.3%で、こちらは3か月前より6.6ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず、大幅に上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+7.1%となり、日経平均の割高幅は3120円から4670円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+910円~+4670円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.18ポイントから2.21ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

10月1日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、9月のISM製造業景況指数のほか、アクセンチュア、ナイキ、マコーミックなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを1240円ほど上回り、下値は想定ラインを540円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+3σ-300円(現在68760円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+2σ-200円(現在67650円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は大幅に続伸し、三角持ち合いを上離れしました。しばらくは、ボリンジャーバンド+2σラインに沿った動きが期待できそうです。



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