Wednesday, February 06, 2013

[2013/02/07]今後の日経平均の見通し


[市況]
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日のNYDowは小幅上昇し、NASDAQは小幅下落しました。7日の日経平均先物は、前日比70円安で寄り付き、午前中は110円安から20円高の範囲でもみ合う動きでした。午後は150円安まで値を下げる場面がありましたが、最終的に40円安で取引を終わりました。日経平均の終値は106円安の11357円で、出来高は51.40億株と高水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は450万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮まりました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利な状況です。
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日の米国市場では、欧州債務問題への警戒感から売り優勢で始まったものの、ウォルト・ディズニーなど市場予想を上回る四半期決算を発表する企業が相次ぎ、取引終了にかけて買い戻されました。
7日の日本市場では、為替市場で円安一服やアジア市場安を受けた利益確定売りが輸出関連の主力株に広がり、日経平均は下げ幅を170円近くに広げる場面もありましたが、アベノミクスによる日本株の先高観は根強く、内需株は堅調でTOPIXは続伸しました。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は+43.7%でプラス幅が縮小しました。200日線との乖離率は+23.2%でプラス幅は縮小しました。日経平均は一目均衡表の雲の上に在ります。3つの要素がプラスですので、中期トレンドは青信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、25日線、9日線の上に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が17.5ポイント割高(強い動き)であることを示しています。日本市場の割高幅は1.1ポイント縮まりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、改定されたOECD2013年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.3ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 2.70イント割高です
市場は現在、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の可能性」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と追加金融緩和の行方」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国の景気と金利動向」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の10-12月期のGDP速報値は年率0.1%減と3年半ぶりにマイナスとなりました。一方、10-12月期の米主要企業の決算発表内容は良好な銘柄が目立ちます。
経済指標では、1月のISM非製造業景況指数、1月のISM製造業景況指数、1月のシカゴ購買部協会景気指数、12月の耐久財受注、12月の鉱工業生産指数、12月の小売売上高は市場予想を上回りましたが、12月の製造業受注額、1月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、1月のフィラデルフィア連銀景気指数、1月のニューヨーク連銀景気指数、12月のミシガン大学消費者信頼感指数は予想以下でした。
1月の雇用統計は就業者数が前月比15.7万人増で、市場予測の17万人増をやや下回りました。ただ、12月分は15.5万から19.6万人に上方修正されました。失業率は7.8%から7.9%に悪化しました。
一方、住宅関連では、12月の住宅着工件数は予想以上でしたが12月の仮契約住宅販売指数、12月の新築住宅販売件数、12月の中古住宅販売件数、1月の住宅市場指数は予想以下でした。11月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前月比で0.6%上昇し、市場予想と一致しました。10ヶ月連続の上昇となり改善傾向が続いています。
雇用と住宅関連は回復しつつあるものの雇用は低水準で、金融緩和継続の主な原因となっています。また、中国のPMIは改善傾向ながらユーロ圏PMIが低迷しており、世界経済の先行き不透明感は残っています。
ギリシャ、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の財政赤字による国債の金利上昇が金融システム不安再燃への懸念を残しています。また、G20での2013年に財政赤字半減との目標は2016年まで棚上げされましたが、需要不足からの世界景気の後退リスクが背景に有り、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の不良資産の増加と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRBは無期限のQE3の実施12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで短期金利を超低金利で維持すると表明しました。また、ECBは無制限の国債買い入れを発表し、日銀は1月に2%のインフレ目標設定と2014年から毎月13兆円の金融資産を無制限に買い入れることを決めましたので、通貨安競争となっています。また、中国を初めとする新興国も成長率減速で利下げ方向です。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが肝要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利の推移は0204  0.2955% 0205  0.2955% 0206  0.2930%となり、過去1年は下降トレンドで、直近4ヶ月も緩やかに下降トレンドです。2010年のギリシャ財政危機直前の一昨年0503日の0.346%を下回っていますので、金融システム危機懸念は後退していることを示しています。ここ2年の最高金利は201215日の0.5825%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PER19.7PBR1.24ROE8.2%から6.3%と今期の業績予想は下方修正されつつあります。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇にも拘らず下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.5%となり、日経平均180円の割安で、割安幅はやや縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-360円 ~-100円の間で推移しています。日本市場は、短期的にはドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動きがやや減速しました。
日経平均を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割高で、ファンダメンタルにも割高です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は1.21と縮小し、ドル円は、やや円高方向の動きでした。直近の米国金利は低下し、円安圧力は弱まりました。
テクニカルには、米国市場は、中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。一方、日経平均は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。
ファンダメンタル面では、EU政府債務問題が欧米の銀行の不良債権となり金融危機が再来するか否か、世界の景気は拡大か後退かが、今後もテーマとなりそうです。LIBOR銀行間金利は昨年年初から低下傾向で、直近の金利も低下気味の横ばいです。これは、ギリシャのユーロ離脱やスペインの不良債権問題懸念は後退し、EUの金融不安は当面回避されていることを示しています。また、米国の経済指標は改善方向で、また、直近の雇用統計や住宅指標は予想以下が目立ちますが改善方向です。ここまでの10-12月期の決算内容は良好な銘柄が目立ちますが世界景気の減速懸念は、まだ、完全には払拭出来ていません。このような相場環境の中、7日の米国市場では、新規失業保険申請件数、ユーロ圏金融政策決定会合などが注目されそうです。
今日の日経平均の下値はほぼ想定通りの値となりました。目先の日経平均はボリンジャーバンド+2σ(現在11400円近辺)を挟んだ動き(上値が11570円近辺で下値は11310円近辺)が想定されます。




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