日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し

Wednesday, August 23, 2006

日経平均の今後の見通し

日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇予測と景気後退懸念による急落に伴い、外人が売越になったことで予想以上に下げ続け(4月-6月)、一旦リバウンドして200日線まで戻し(6月)、その後、25日線を割り込んでボリンジャー・バンド下限近くまで下落した(7月中旬)後、再びリバウンドしてボリンジャー・バンド上限付近まで上昇している状態です。昨日のNYSEとNASDAQは小幅下落でしたが、日経平均は午前中終日小動きで18円安で引けました。高値更新銘柄は小幅減少、出来高も16.0億株と低水準で、外人は50万株の買い越しながらエネルギー不足です。日経平均は注目点の7月高値15710円を大きく越え、200日移動平均線の2%上となり、一目均衡表の雲の上+701となり、完全に上昇トレンド復帰を確認したと考えて良いと思います。しかし、目先のピークを示す弱気材料もいくつか有ります。まずは、ボリンジャー・バンドの上限に到達した点、総合乖離率が直近ボトムからリバウンドの目安となる+30%を達成した点、NASDAQも上昇してきたとはいえ、未だ、200日移動平均線の下で、且つ、6月安値を下回り下降トレンドから抜けでてない点、サイコロジカルラインが一旦75%に達した後50%まで下げている点です。ここから上値を追うにはリスクがあります。しかし中期的には、日本のGDPの今年の伸び率が6月12日に上方修正されたことで、GDP考慮後のイールド・スプレッドの日米差がプラスに転じて日本市場の割安感が出てきたと云う好材料もありますので、米国市場よりは下落率は小さいと思われます。米国市場も企業業績や経済指標の好転と地政学的リスク緩和で上昇に転じそうな動きですし、日本市場は予想通り、より上昇しそうです。当面の関心事である7月末から始まった第一四半期の業績修正発表はほぼ出揃いましたが4.7%増に留まっています。日本市場が中期的に上昇トレンドとなるには今期の増益率が10%以上になるような増益修正発表が必要ですが、その期待は、中間決算発表(10月~11月)まで持ち越しと考えた方が良さそうです。つまり、目先の日経平均のピーク予想値は16000円近辺ですので、現在の環境下では16000円以上は上げすぎと思われますので、米国市場次第ではありますが、一旦調整しても良い局面です。(材料や参考銘柄については左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。)

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