日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し

Thursday, August 10, 2006

日経平均の今後の見通し

日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇予測と景気後退懸念による急落に伴い、外人が売越になったことで予想以上に下げ続け(4月-6月)、一旦リバウンドして200日線まで戻し(6月)、その後、25日線を割り込んでボリンジャー・バンド下限近くまで下落した(7月中旬)後、再びリバウンドしている状態です。昨夜のNYSEとNASDAQは下落したのを受けて、日経平均は午前中は100円ほど安かったのですが、若干もどし25円安で引けました。外人は1130万株の買い越となり、出来高も17.2億株と増加し、高値更新銘柄も増加し、高値更新銘柄数が優位となりました。次の注目点の7月高値15710円の更新にあと20円まで迫りましたが抜くには至っていません。テクニカル面から見ても、NASDAQはまだ200日移動平均線の下に有り、6月安値を更新して下降トレンドが依然鮮明ですが、日経平均は昨日の上げで総合乖離率はプラストとなり200日移動平均乖離率はもあと一歩でプラスです。さらに一目均衡表の雲もあと少しで抜けます。総合的に見て、あと一歩で上昇トレンドが確認できます。しかし、サイコロジカルラインは昨日75%に達し、目先の高値圏に近づいたことを示しています。ここからの上昇には一層のボリューム増と外人買いが必要と思われます。一方、日本のGDPの今年の伸び率が6月12日に上方修正されたことで、GDP考慮後のイールド・スプレッドの日米差がプラスに転じて日本市場の割安感が出てきたと云う好材料もありますので、米国市場よりは下落率は小さいと思われますし、米国市場が企業業績や経済指標の好転と地政学的リスク緩和などで上昇に転ずれば、日本市場はより上昇しそうです。事実、NASDAQは6月安値を下回ってきましたが、日本市場はそこまでは下落していません。当面の関心事である7月末から始まった第一四半期の業績修正発表は今のところ上下まちまちです。今後しばらく企業業績予想の修正によって上下する相場と思われます。日本市場が中期的に上昇トレンドとなるには今期の増益率が10%以上になるような増益修正発表が必要ですが、今のところは4.6%増に留まっています。

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