日経平均の予想: [2026/09/29]今後の日経平均の見通し

Tuesday, September 29, 2026

[2026/09/29]今後の日経平均の見通し

[市況]

9月28日、NYDowとNASDAQは下落しました。9月29日の日経平均先物は、前日比200円高で寄り付くと、午前中は420円高まで上昇したのち360円安まで下落し、午後は690円安から260円高の間で上下して、結局、260円高で取引を終えました。日経平均の終値は396円安の65481円で、出来高は24.42億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強い状態です。

 

9月28日の米国市場では、トランプ大統領がイランの提示した停戦案を拒否したことを背景に原油先物相場が上昇したことから、株式には売りが優勢となりました。長期金利の上昇も相場の重石となりました。ただ、米イラン協議を仲介するカタールが近く両国と協議する見通しと伝わると、原油先物相場の上昇が一服し、見直し買いにつながりました。NYDowは反落し、NASDAQは3営業日ぶりに反落しました。

9月29日の日本市場では、前日の米株式市場で半導体株が目立って下落したことから、AI・半導体関連株の一角に売りが出て、指数を下押ししました。29日は3・9月期決算企業の配当権利落ち日とあって、権利を確定した投資家による換金目的の売りも出て、相場の重石となりました。ただ、日経平均先物には海外勢によるものみられる買いが断続的に入り、相場の下値を支えました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+7.7%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+9.1%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうちプラスは2つであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+1.4ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が920円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+7.5ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が4910円ほど割高であることを示しています。

 

日経VIは27.74と前日より上昇し、VIXは16.08と前日より低下しました。日経VIは、投資が不安を強めているとされる目安の20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.77、米国+0.22と日本が2.99ポイント割安ですが、OECDの2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)は2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.09ポイント(日経平均換算で1070円程度)割高の状態です。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の4~6月期のGDP改定値は前期比年率1.5%増で、速報値の1.5%増と一致しました。また、4~6月期の米企業の決算は、5年ぶりの好決算を記録する見通しです。

 

米国の経済指標は:

9月のミシガン大学消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の小売売上高、8月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注は市場予想を上回りました。また、8月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、8月の鉱工業生産指数、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のISM製造業景況指数、8月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を下回りました。経済指標7勝5負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比16.2万人増で、市場予想の5.3万人増を大幅に上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.1%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

8月の新築住宅販売件数、8月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想の+1.7%を上回りました。住宅関連の指標は3勝3負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、9月のFOMCで政策金利を0.25%引き上げ、政策金利見通しでは年内にさらに0.25%の利上げを示唆しました。ECBも、9月の理事会で0.25%の利上げを決定し、中銀預金金利を2.5%としました。日銀も、9月の金融政策決定会合で政策金利の0.25%引き上げを決定しました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが17.13、PBRが1.88となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは11.0%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+17.8%で、こちらは3か月前より7.6ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.5%となり、日経平均の割高幅は910円から1600円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+910円~+2250円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.14ポイントから2.17ポイントに拡大しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

9月29日の米国市場では、7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数や、8月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数のほか、カーマックスなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを500円ほど下回り、下値は想定ラインを570円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在66010円近辺)が上値の目安に、25日線-300円(現在64970円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は続落しました。三角持ち合いを上下どちらにブレイクするかが、次の注目点です。



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