日経平均の予想: [2026/9/27]今週の日経平均の見通し

Saturday, September 26, 2026

[2026/9/27]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、イラン情勢が改善に向かうとの期待で原油先物が下落し、株価指数は週間では上昇落しました。

週間変動率 NYダウ:+0.28%, NASDAQ:+2.06%, S&P500:+1.21%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、原油高などによるインフレと金利上昇よる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.04ポイント割高となっています。割高の要因はS&P500のPERが19.9に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PERの17.3との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、0.04ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PERが17.2程度になる。又は、日経平均が65,920円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は440円ほど割高です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、やや魅力的とも言えます。先週、日本市場は割高に転換しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

④OECDによる日本の2026年GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

①  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYDowが25日線の上に戻れるか否かに注目。

②  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+11.0%となりました。3ヶ月前に比べて+0.3%ポイント改善しています。利益伸び率は+17.7%となりました。3ヶ月前に比べて+8.0ポイント改善しています。

③  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は2.05から2.11と拡大したものの、ドル円は156円台から159台で、円安方向に推移しました。ドル・インデックスは週間で+0.82%上昇しました。

④  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+5.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.9ポイント劣ります。

⑤  9月3週と9月4週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に1.2%ポイント(日経平均に勘算すると800円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に7.7%ポイント(日経平均に勘算すると5,110円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 14.9と低下しました。 日経 VI は 週間で 20.3と低下しました。米国市場は”楽観”状態で日本市場は”やや恐怖”状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の中にあります。総合乖離率は+12.1%となり、200日移動平均線乖離率は+10.8%となりました。2つの要因がプラスですので、中期トレンドには黄信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"黄信号”で、中期的にも"黄信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、2026年7月につけた163円をトップに円高方向に転換しています。今週は158円台から155円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、米国、イラン、GCC諸国間の外交的合意の行方が注目されます。経済指標では、9月の雇用統計に加え、JOLTS求人件数に焦点が当たります。加えて、ISM PMI、PCE物価指数も発表されます。世界的には、ユーロ圏のインフレ率と失業率、中国のPMI、日本の鉱工業生産、小売売上高、日銀「短観」などが発表されます。

 

先週の日経平均は、想定範囲を上振れしました。上値は180円ほど上回り、下値は1110円ほど上回りました。

今週の日経平均葉の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ (現在67180円近辺)で、下値が25日線(現在65270円)の間での動きが想定されます。

                            

今週の日経平均は、週足での三角持ち合いを上放れるかどうか、年末へ向けての試金石となりそうです。


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