日経平均の予想: [2026/08/12]今後の日経平均の見通し

Wednesday, August 12, 2026

[2026/08/12]今後の日経平均の見通し

[市況]

811日、NYDowNASDAQは下落しました。812日の日経平均先物は、前日比290高で寄り付くと、午前中は60円安まで下落したのち480円高まで上昇幅を拡げ、午後は390円高から870円高と上昇幅を拡げて、結局、820円高で取引を終えました。日経平均の終値は553円高の67524円で、出来高は25.23億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

811日の米国市場では、原油先物相場の上昇を受けて株式は売りが優勢となりました。紅海でサウジアラビアの船舶が攻撃を受け死者が出たと伝わり、エネルギー輸送の正常化には時間がかかるとの観測が強まりました。また、アルファベットやアマゾン・ドット・コムなど、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)に売りが出ました。NYDowNASDAQは続落しました。

812の日本市場では、前日の米株式市場で半導体株が買われた流れを受け、東京エレクトロンやキオクシアなど主力のAI・半導体関連株に買いが入りました。米株価指数先物やKOSPI(韓国総合株価指数)の上昇も追い風となりました。一方、原油高が重石となり、小売りや海運など景気敏感株には売りが出ました。日経平均は続伸しました。

 

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+22.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+17.2%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の中にあります。3つの要素のうち2つがプラスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+7.7ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が5200円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+8.3ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が5600円ほど割高であることを示しています

 

日経VI32.06と前日より上昇し、VIX15.27と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安を強めているとされる目安の20を依然として大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.91、米国-0.01と日本が2.90ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場とほぼ均衡しています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率1.5%増で、市場予想2.0%増を下回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

7月のISM製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、5月の耐久財受注、6月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。また、5月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、7月のISM非製造業景況指数、6月の製造業受注、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標66負で、景気・金利の両面で中立です。

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比2.3万人減で、市場予想の8万人増を下回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.2%からやや改善されました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

6月の新築住宅販売件数、6月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、6月の中古住宅販売仮契約指数、7月の住宅市場指数、6月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.6%で、市場予想の+1.3%を上回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、7月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、ウォーシュ議長は、インフレ目標はあくまで2%であると強調しました。ECBも、7月の会合では、中銀預金金利を2.25%に据え置きました。日銀も、7月の金融政策決定会合では政策金利を現在の1.0%程度に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.46PBR1.91となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE10.9%となり、これは3か月前より1.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+17.2%で、こちらは3か月前より17.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず、上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.1%となり、日経平均の割高幅は460円から1390円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1050円~+1390円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.87ポイントから1.86ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

812日の米国市場では、7月の消費者物価指数(CPI)のほか、シスコシステムズやコヒレントなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを300円ほど下回り、下値は想定ラインを870円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+900円(現在68670円近辺)が上値の目安に、25日線+900円(現在66670円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は続伸しました。引き続き、ボリンジャーバンド+2σに向けて上昇する動きが期待できそうです。



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