日経平均の予想: [2026/8/9]今週の日経平均の見通し

Saturday, August 08, 2026

[2026/8/9]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、米国とイランの交渉が進展するとの観測から原油価格が下落し、主力株が買われて、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+2.96%, NASDAQ:+5.19%, S&P500: +3.58%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、原油高などによるインフレと金利上昇よる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.07ポイント割安となっています。割高の要因はS&P500PER21.3に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.3との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.07ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.5程度になる。又は、日経平均が66,460円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は860円ほど割安です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、やや魅力的に描けるとも言えます。先週、日本市場は割安に転換しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2026GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYDow25日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+10.9%となりました。3ヶ月前に比べて+1.6%ポイント改善しています。利益伸び率は+16.6%となりました。3ヶ月前に比べて+11.0%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は1.96から1.88と縮小したものの、ドル円は155円台から158台で、円安方向に推移しました。ドル・インデックスは週間で-0.20%下落しました。

  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+5.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.9ポイント劣ります。

  75週は売り越しでした。81週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に3.7%ポイント(日経平均に勘算すると2,430円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に4.7%ポイント(日経平均に勘算すると3,080円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 14.9と低下しました。 日経 VI は 週間で 29.9と上昇しました。米国市場は楽観状態で日本市場は恐怖状態です。

 

日経平均は、9日線の上にありますが、25日線の下にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の中にあります。総合乖離率は+14.2%となり、200日移動平均線乖離率は+14.3%となりました。2つの要因がプラスですので、中期トレンドにも"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的にも"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

日本市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

 

為替市場を分析すると、20254月につけた139円をボトムに円安方向に転換しています。今週は157円台から159円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、引き続き中東情勢の推移を注視することになるでしょう。AI関連銘柄の相場変動も続き、アプライド・マテリアルズ、シスコ、コアウィーブの決算が注目されます。来月のFRBの利上げ判断を巡って意見が分かれる中、経済指標では、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)、小売売上高、ミシガン大学消費者信頼感指数などが発表されます。世界的には、英国の第2四半期のGDP統計、ユーロ圏の鉱工業生産、中国のマネーサプライ、インフレ率、日銀の7月の「意見要旨」などが発表されます。

                

先週の日経平均は、ほぼ想定範囲を内で推移しました。上値は20円ほど上回り、下値は1220円ほど上回りました。

今週の日経平均葉の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+1σ(現在68220円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-1σ(現在63720円)の間での動きが想定されます。

                            

今週も日経平均は、中東情勢の不透明感が続く中、AI・半導体関連銘柄の戻りの勢いが試される週となりそうです。


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