Wednesday, October 21, 2015

[2015/10/22]今後の日経平均の見通し

[市況]
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日のNYDowNASDAQは下落しました。22日の日経平均先物は、前日比110円安で寄り付き、午前中は120円安から40円高の範囲で上げに転じる動きでした。午後は一転して160円安まで下げる場面がありましたが、結局90円安で取引を終わりました。日経平均の終値は118円安の18435円で、出来高は18.42億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は440万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利な状況です。
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日の米国市場では、業績見通しの引き上げを発表したボーイングが上昇するなど、好決算銘柄が牽引してプラス圏で推移する場面があったものの原油相場の下落が嫌気されて売り優勢で取引を終了しました。
22日の日本市場では、米国市場安を受けて売りが先行しました。午前中は中間期好決算期待で買われる場面が有りましたが、午後は騰落レシオなど目先の過熱感も意識されて、利食い売りに押される展開となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンド青信号が点灯しています。総合乖離率は-5.4%でマイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は-3.8%でマイナス幅が拡大しました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスすので、中期トレンドは赤信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。
NYDowは、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差(日経平均とNASDAQ)は、割安幅は0.2ポイント縮小し、中長期的には日本市場が2.0ポイント(日経平均で 370円程度)割安(弱い動き)となっています。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECD2016年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.4ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、中長期的に日本市場が米国市場に比べ 1.36イント(日経平均で 4650円程度)割安となっています。日米の金利差拡大と今期予想増益率差拡大に伴い日本市場の割安感が顕著になっています。
市場は現在、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」、「不安定な中国市場の世界の景気や金・穀物・原油価格への影響」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況」、「米国の利上げに伴う新興国市場の減速懸念」、「中東やウクライナ情勢を巡る地政学リスク」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の4-6月期のGDP確定値は+3.9%となり、改定値の+3.7%から上方修正されました。4-6月期の米主要企業の決算は、伸び悩む企業も目立ちました。
経済指標では10月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を上回りましたが、9月の鉱工業生産指数、8月の耐久財受注は予想並みながらマイナスとなり、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、10月のNY連銀製造業景気指数、9月の小売売上高、9月のISM非製造業景況指数、8月の製造業受注、9月のISM製造業景況指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数は予想以下でした。29負で景気面では弱気材料ですが利上げし難い点では強気材料です。
9月の雇用統計は就業者数が前月比14.2万人増で、市場予測の20.1万人増を下回りました。失業率は先月の5.1%から5.1%と変わりませんでした。景気面では弱気材料ですが利上げし難い点では強気材料です。
一方、住宅関連では、9月の住宅着工件数、10月の住宅市場指数、8月の新築住宅販売件数は予想以上でしたが、8月の中古住宅販売仮契約、8月の中古住宅販売件数は予想を下回りました。7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年比で+5.0%で、市場予想の+5.1%を下回りましたが堅調な伸びが続いています。42負で景気面では強気材料ですが、利上げし易くなる点で弱気材料です。
G202016年に財政赤字半減との目標設定がなされたこともあり、需要不足から世界景気は新興国を中心に減速しています。また、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利の低下傾向やデフレ圧力が懸念されます。
このような環境の中、欧米日の金融政策を分析すると、FRB利上げ時期を模索中ですECBは政策金利の一段の引き下げに加え、民間銀行が中央銀行に預け入れる際の金利を-0.2%までマイナス幅を拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込みました。日銀は2%のインフレ目標設定に加えて昨年1031日にマネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整し、ETFを従来の3倍の3兆円まで買い入れるとの追加緩和に踏み切りましたので、ドルは円に対して高くなり易い環境が続いています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は、1016 0.3171% 1019 0.3166% 1020 0.3207%となっています。昨年5月まで過去25ヶ月は低下傾向でしたが、昨年5月からは上昇傾向で、ここ1年の最高金利を直近で更新しています。ただ、2010年からのギリシャ財政危機の市場への影響直前の20110503日の0.346%を下回っていますので、金融システム危機懸念は後退していることを示しています。ここ4年の最高金利は201215日の0.5825%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.9で、PBR1.27となっています。4-6月期の決算発表に伴い、予想ROE8.5%で、企業の今期収益力の見通しは3ヶ月前と比べて同程度です。

[
今後の見通し]
日経平均は、先週末のNYDowの下落に連動して下げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.0%となり、日経平均は0円の割安で、割安幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-390円 ~+130円の間で推移しています。日本市場は、短期的にドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動きが減速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、ファンダメンタルにはかなり割安で、テクニカルにも、やや割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要です。今日の長期金利差は1.72と縮小し、ドル円は円高方向の動きでした。直近の米国の長期金利は低下し、円高圧力が強まりました。
テクニカルから見て、米国市場は中期もみ合いで、短期ももみ合いです。一方、日経平均は中期下降トレンドで、短期は上昇トレンドです。
ファンダメンタル面では、米国の目先の利上げ観測は後退していますが、中国の景気後退に伴う世界景気低迷懸念や、米国利上げと新興国経済減速懸念、中東やウクライナ情勢などがリスク・シナリオとして残っています。
目先の状況を分析すると、LIBOR銀行間金利は目先上昇傾向ですが、まだ低水準で推移しています。これは、最近の中国市場の急落や地政学リスクの高まりは、今のところ、先進国の金融不安には繋がっていないことを示しています。ただ、じわじわと上昇を続けていますので、警戒は必要です。また、上海銀行間取引金利は政策金利の切り下げで低下しましたが、今後も急激な変化に注意が必要です。また、中国の不動産価格は下げ止まり感が出てきましたが、引き続き中国地方政府を含めた不良債権問題にも注意が必要です。各国の長期金利の低下や原油の低迷など世界景気の減速懸念は払拭されない中、米国市場では、目先の経済指標は弱含みで、FRBが最も重視している雇用は改善傾向ながら鈍化してきましたが、FRBは米景気を改善傾向と判断して、量的緩和を終了させて、短期金利の超低金利政策を当面継続するものの利上げ時期を模索しています。一方、欧州市場では景気が低迷しており、ECBがマイナス金利幅拡大し、さらに、国債購入を含む一段の金融緩和に踏み切りました。このような相場環境の中、22日の米国市場では、週間新規失業保険申請件数、8月の住宅価格指数、9月の中古住宅販売件数、ECB定例理事会やダウ・ケミカル、3M、キャタピラー、マクドナルド、マイクロソフト、AT&Tなどの四半期決算が注目されそうです。

今日の日経平均は、想定した範囲内の動きでした。上値は想定ラインを160円ほど下回り、下値は想定ラインを100円ほど上回りました。目先の日経平均の想定範囲は、上値が ボリンジャーバンド+2σ-100(現在18640円近辺)で、下値がボリンジャーバンド+1σ-100(現在18280円近辺)の間での動きが想定されます


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