Saturday, May 25, 2013

[2013/05/26]今週の日経平均の見通し


[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、金融緩和の早期縮小懸念から下落しました。一方、中長期的には、米国経済は緩やかに回復しつつあるものの、中東の地政学的リスクは高まりつつあり、米国の財政の崖問題及びEU諸国の緊縮財政による消費や雇用の停滞懸念、中国の経済成長の伸び鈍化などと、欧州の財政問題やアルゼンチンなどの国家破綻による金融不安再燃による信用収縮懸念に引き続き注意が必要です。
2013年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は、日本市場が1.10ポイント割高となり、3月期決算発表の進展に伴い、割高幅が縮小しました。その要因はS&P500PER14.0で、日経平均採用銘柄の今期予想PER16.2との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には日本の2013年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ1.1%分日本が上方修正されるか、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER13.7程度に企業業績が改善することが織り込まれているとも解釈できます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大、
④日本の2013GDP予測値(現在+0.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陰線となりました。200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場は短期的に黄信号で、中長期的にも青信号が点灯しています。今週は、米国の住宅指標や1-3月期のGDP改定値、5月のシカゴ購買部協会景気指数などの経済指標の発表が株式相場に影響しそうです。引き続きNYDowNasdaq25日線の上で推移できるか否かに注目する必要があります。
   日経225採用銘柄の今期予想増益率は3月期の決算発表に伴い前年比+45%と大幅な伸びとなっています。また、ROE予想値は3月期の決算発表に伴い6.3%から8.5%へ伸び率が改善しています。
   日米の長期金利は低下して、日米の金利差は1.16%から1.17%と拡大したものの、為替は103円台から100円台と円高方向の動きでした。今週は99円台から102円台の動きが想定されます。
   OECDによる日米の2013年の実質GDP伸び率は改定され日本が+0.7%で、米国は+2.0%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.3ポイント劣ります。
   53週は買い越しで54週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち①③が弱気材料でした。今週も、①②③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、26.8ポイント割高となりました。先週比割高幅は5.6ポイント縮小しました。日本市場は米国市場に比べて強い動きが急減速しました。
日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。総合乖離率は+53.1%となり先週と比較してプラス幅が縮小しました。200日移動平均線乖離率は+37.0%となりプラス幅は縮小しました。3つがプラスですので中期トレンドは、青信号"が点灯しています。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線を下回りました。短期的トレンドには"黄信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dow200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaq200日線、25日線の上に在りますが、9日線を下回りました。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には黄信号"で、中期的には"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると、新興国の利上、資源高、住宅市況の低迷、雇用指標の停滞、南欧政府債務問題などのリスク懸念は後退しているものの、中東政情、米国の財政の崖、世界景気後退懸念が残っています。ただ、好材料としては、FRBによる超低金利が12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで継続されることや、ECBによる無制限の国債購入とFRBによる無期限のMBSの購入表明、日銀による2%のインフレターゲットの設定と異次元の強力な金融緩和が挙げられます。
テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期はもみ合いです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期はもみ合いです。
目先の状況を分析すると、米経済指標に予想以下が目立ち、金融緩和継続期待が相場を支えていましたが、ここにきて金融緩和早期縮小懸念が出て上昇一服となっています。LIBORのドル3ヶ月物金利は下降傾向で、EU政府債務問題による金融危機懸念は後退しています。ただ、引き続き、南欧各国の国債金利動向に注意が必要です。一方、先週の為替は不安定な日本の長期金利の動きで、為替は円高方向の動きでした。日米の長期金利の動向には今後も注意が必要です。
先週の日経平均の上値は、想定したボリンジャー・バンド+2σを一時上回り、下値は想定したボリンジャー・バンド+1σを大きく下回り、一時25日線をも下回りました。今週の日経平均も米国市場や為替などを睨んだ動きとなりそうです。今週の日経平均の上値は、上昇中のボリンジャー・バンド+1σ(現在15000円近辺)で下値はボリンジャー・バンド-1σ(現在13610円近辺)の間でボラティリティーの高い動き想定されます




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