Saturday, May 18, 2013

[2013/05/19]今週の日経平均の見通し


[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、経済指標の弱さが目立ったものの、返って、金融緩和が続くとの期待が根強く上昇しました。一方、中長期的には、米国経済は緩やかに回復しつつあるものの、中東の地政学的リスクは高まりつつあり、米国の財政の崖問題及びEU諸国の緊縮財政による消費や雇用の停滞懸念、中国の経済成長の伸び鈍化などと、欧州の財政問題やアルゼンチンなどの国家破綻による金融不安再燃による信用収縮懸念に引き続き注意が必要です。
2013年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は、日本市場が1.40ポイント割高となり、3月期決算発表の進展に伴い、割高幅が縮小しつつあります。その要因はS&P500PER14.0で、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.0との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には日本の2013年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ1.4%分日本が上方修正されるか、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER13.7程度に企業業績が改善することが織り込まれているとも解釈できます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大、
④日本の2013GDP予測値(現在+0.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陽線となりました。200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場は短期的に青信号で、中長期的にも青信号が点灯しています。今週は、米国の住宅指標や4月の耐久財受注、などの経済指標の発表と、日本の1-3月期の決算発表が株式相場に影響しそうです。引き続きNYDowNasdaq25日線の上で推移できるか否かに注目する必要があります。
   日経225採用銘柄の今期予想増益率は3月期の決算発表に伴い前年比+51%と大幅な伸びとなっています。また、ROE予想値は3月期の決算発表に伴い6.3%から8.6%へ伸び率が改善しています。
   日米の長期金利は低下して、日米の金利差は1.21%から1.16%と縮小したものの、為替は101円台から103円台と円安方向の動きでした。今週は102円台から104円台の動きが想定されます。
   OECDによる日米の2013年の実質GDP伸び率は改定され日本が+0.7%で、米国は+2.0%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.3ポイント劣ります。
   52週は買い越しで53週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち①②③⑤が強気材料でした。今週も、①②③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、32.4ポイント割高となりました。先週比割高幅は2.5ポイント拡大しました。日本市場は米国市場に比べて強い動きが加速しました。
日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。総合乖離率は+73.2%となり先週と比較してプラス幅が拡大しました。200日移動平均線乖離率は+44.2%となりプラス幅は拡大しました。3つがプラスですので中期トレンドは、青信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在ります。短期的トレンドには"青信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dow200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaq200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には青信号"で、中期的にも"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると、新興国の利上、資源高、住宅市況の低迷、雇用指標の停滞、南欧政府債務問題などのリスク懸念は後退しているものの、中東政情、米国の財政の崖、世界景気後退懸念が残っています。ただ、好材料としては、FRBによる超低金利が12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで継続されることや、ECBによる無制限の国債購入とFRBによる無期限のMBSの購入表明、日銀による2%のインフレターゲットの設定と異次元の強力な金融緩和が挙げられます。
テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。
目先の状況を分析すると、米経済指標に予想以下が目立ち、財政の強制削減が一部発動され、今後の景気への影響が懸念されるものの、4月の雇用統計が改善傾向となったことで懸念は後退しました。LIBORのドル3ヶ月物金利は下降傾向です。EU政府債務問題による金融危機懸念は後退していますが注意が必要です。引き続き、南欧各国の国債金利動向やイタリヤ政局やキプロス問題を見極める必要があります。一方、先週の為替は日米金利差は縮小したものの、米国長期金利の上昇で、為替は円安方向の動きでした。米国長期金利の動向には今後も注意が必要です。
先週の日経平均は、ボリンジャー・バンド+2σを挟んだ動きでした。今週の日経平均も米国市場や為替などを睨んだ動きとなりそうです。今週の日経平均の上値は、上昇中のボリンジャー・バンド+2σ(現在15180円近辺)で下値はボリンジャー・バンド+1σ(現在14570円近辺)の間での動き想定されます25日線乖離率は8.5%と過熱感を示しているものの、押し目は小さそうです。




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