Saturday, January 22, 2011

[2011/01/23]今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、ゴールドマン・サックスの予想外の業績悪化や商品市況の下落で弱含む場面もあったものの、好調な決算の企業が勝り、堅調に推移しました。一方、中長期的には、先進国の消費や雇用の改善の動きは弱く、欧州の財政問題からの金融不安再燃による信用収縮懸念と、先進国の緊縮財政と新興国の利上げによる景気後退懸念が、今後も相場の足を引っ張る原因となる可能性は残されています。
2011年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は米市場の平均PERの低下で、日本市場が0.2ポイント割安となり、この面での割安感はなくなりつつあります。その要因はS&P500のPERが13.4で、東証1部平均のPERの16.6との差と日米金利差によるものです。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2011年GDP予測値(現在+1.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
① 先週のNYDowの週足は陽線となりましたがNASDAQは陰線でした。今週も、昨年10-12月期の企業決算発表や経済指標の発表内容と商品相場の推移が株式相場に影響しそうでが、堅調な展開に陰りが見え始めました。
② 日経225採用銘柄の今期予想増益率は75%となり、今期ROE予想値は4.3%から7.4%へ改善しています。
③ 日米とも長期金利は上昇傾向ですが、日米の金利差は2.1%~2.2%とやや拡がり、為替は81から83円台とやや円安方向の動きでした。今週も81から83円台が想定されます。
④ OECDによる日米の2011年の実質GDP伸び率は日本が+1.7%で、米国は+2.2%と予想されていますので、この面では日本市場にとって0.5ポイント分の弱気材料です。
⑤ 1月2週は買い越しで1月3週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち①が強気材料でしたが⑤が弱気材料でした。今週も引き続き、①③⑤と企業決算や上海市場の動きが影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、8.6ポイント割安となり、先週比0.8ポイント割安幅が縮まりました。
日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。200日移動平均線乖離率は+3.8%となり先週と比較してプラス幅が縮まりました。総合乖離率は+5.9%となりプラス幅が縮まりました。3つがプラスですので中期上昇トレンドは、"青信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dowは200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には黄信号"で中期的には"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場は、インフレ期待からの長期金利の上昇と、経済指標の改善、好決算期待が支援材料となり、NYDowは上昇局面が続いているものの、NASDAQは短期トレンドに赤信号が点灯しました。一方、欧州財政問題の再燃、新興国の利上げ、商品市場の下落懸念などのリスクが意識されやすい面も存在します。テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドですが、短期トレンドに変調の兆しが出てきました。日本市場は中期上昇トレンドを維持しているものの短期は下降トレンド入りとなりました。目先の状況を分析すると、EUの財政問題についてはLIBORのドル3ヶ月物金利は低水準横ばいで、まだギリシャ・ショック以前の水準です。今のところ欧州の金融不安には繋がっていません。また、昨年10月以来、米長期金利が上昇し、日米金利差も拡大してきましたが、ここにきて一服しており、やや円高方向の動きになっており、日本市場の伸び悩み要因です。
今週の米国市場は、11月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、1月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の新築住宅販売件数、FOMC、12月の耐久財受注、10-12月期GDPの発表や主要企業の決算発表が注目されそうでが、引き続き、好業績が支援材料となりそうです。一方、先週の日経平均はNYDowの堅調な動きや為替の動きに関わらず軟調な展開となりました。ここ数ヶ月買いに回っていた外人に変化も見られます。今週の日経平均は、軟調な地合いを引き継ぐ動きとなりそうですが、外人の動きとボリンジャーバンドの-2σ(10175円近辺))で持ちこたえられるか否かに注目したいと思います。


ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。
右のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら=>世界の市場のリアルチャート

注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。