Sunday, January 09, 2011

[2011/01/10]今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、好調な経済指標の発表で堅調に推移しましたが、週末の雇用統計の発表で頭を抑えられました。一方、中長期的には、先進国の消費や雇用の改善の動きは弱く、欧州の財政問題からの金融不安再燃による信用収縮懸念と、先進国の緊縮財政と新興国の利上げによる景気後退懸念が、今後も相場の足を引っ張る原因となる可能性があります。
2011年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は日米長期金利差の拡大もあり、日本市場が1.2ポイント割安となっています。その要因はS&P500のPERが15.6で、東証1部平均のPERの16.9との差と日米金利差によるものです。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2011年GDP予測値(現在+1.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
① 先週の米国市場の週足は陽線となりました。今週は、企業決算や経済指標の発表内容と長期金利と為替の推移が相場に影響しそうです。2011年度相場を占う相場となりそうです。
② 日経225採用銘柄の今期予想増益率は75%となり、今期ROE予想値は4.3%から7.4%へ改善しています。
③ 日米とも長期金利は上昇傾向ですが、日米の金利差は2.2%~2.1%とやや縮まり、為替は81から83円台と円安方向の動きでした。今週も81から83円台が想定されます。
④ OECDによる日米の2011年の実質GDP伸び率は日本が+1.7%で、米国は+2.2%と予想されていますので、この面では日本市場にとって0.5ポイント分の弱気材料です。
⑤ 12月5週は買い越しで1月1週も買い越しだった可能性が高く、今週も買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち①③⑤が強気材料でした。今週も引き続き、①③⑤と企業決算や経済指標発表が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、7.3ポイント割安となり、先週比2.1ポイント割安幅が縮まりました。
日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。200日移動平均線乖離率は+6.3%となり先週と比較してプラス幅が拡がりました。総合乖離率は+16.0%となりプラス幅が拡がりました。3つがプラスですので中期上昇トレンドは、"青信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dowは200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には青信号"で中期的にも"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場は、インフレ期待からの長期金利の上昇と好調な年末商戦、経済指標の改善が支援材料となり、上昇局面が9月から続いてきました。一方、欧州財政問題の再燃、新興国の利上げ、米国の財政懸念などのリスクが意識されやすい局面への変化も存在します。テクニカルな面を見ると、米国市場は短期・中期とも上昇トレンドです。日本市場も短期・中期とも上昇トレンドです。目先の状況を分析すると、EUの財政問題が再燃してユーロ安が進んでいるもののLIBORのドル3ヶ月物金利は横ばいで、まだギリシャ・ショック以前の水準です。今のところ欧州の金融不安には繋がっていません。また、昨年10月以来、米長期金利が上昇し、日米金利差は拡大方向で、先週は、円安方向の動きになっており、日本市場の上昇要因でした。
今週の米国市場は、11月の卸在庫、12月の小売売上高、12月の鉱工業生産や主要企業の決算発表が注目されそうです。一方、先週の日経平均は米国市場高と円安推移で上昇しましたが、週末の雇用統計発表以来、為替が円高に振れていますので、今週の日経平均は、やや弱含みな動きが想定されます。騰落レシオの高さから高値警戒感も有ります。ただ、米国の金融緩和による世界の商品や株価上昇期待は根強く、大きく下落することも考えにくい状況です。今週からしばらくは米主要企業の決算発表に伴う業績見通しに影響される相場となりそうです。


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