Saturday, February 27, 2010

[2010/02/28]今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、消費者信頼感指数や新築一戸建て住宅販売件数が低水準となり、軟調な展開でした。一方、中長期的には、米国を中心とする先進国の消費や雇用のゆるやな改善方向に陰りが見え、EU加盟国の財政問題や個人ローンの不良債権化と商業用不動産価格の下げによる信用収縮傾向が、今後も景気の足を引っ張る原因となる可能性が残っています。
そのような環境の中、今週は、2月のISM製造業景気指数、中国の2月PMI、地区連銀経済報告2月の雇用統計などが注目されそうです。
2010年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は日本市場が2.2ポイント割高となっています。日本市場は米国市場に比べ企業利益の低迷が割高の原因です。日経平均のPERは30.4で、S&P500のPERの14.0と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ります。長期金利差でこれを埋める形ですが、それでも割高感があります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2010年GDP予測値(現在+0.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場はリバウンドが一服しました。今週は、雇用統計をにらんで神経質な展開となりそうです。
②日経225採用銘柄の今期予想増益率は前期が赤字の為、計算不能となりましたが、景気の低迷により今期ROE予想値は4.2%と徐々に上向いてきました。
③米国の長期金利は上昇し、日米の金利差は2.5%で、為替は91から88円台の動きでした。今週は、金利差縮小ぎみで、90から87円台が想定されます。
④今年9月に、OECDによる日米の2010年の実質GDP伸び率は日本が+1.8%となり、米国は+2.5%と予想されていますので、この面では日本市場にとって0.7ポイント分の割高となる弱気材料です。
⑤2月3週の外人は買い越しでした。2月4週も買い越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③が弱気材料でした。今週も①③⑤がキーポイントと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、7.3ポイント割安となり、先週比0.6ポイント割安幅が縮小しました。
一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は0.9%となり先週と比較してプラス幅は縮小しました。総合乖離率は-0.5%となりマイナス幅が縮小しました。1つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は9日線の上に在り、25日線の下に在りますので、短期的には"黄信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dowは200日線、25日線の上に在りますが、9日線の下に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaqは200日線、、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。短期的には"黄信号"で中期的には"黄信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
先週の日経平均は、米国市場の軟調な動きと円高推移で、下落しました。米国市場では、2月前半は経済指標の改善でリバウンドに繋がりましたが、先週は耐久財新規受注の予想外の減少や新規失業保険週間申請件数の増加などの悪材料で一服しました。今週は、週末の雇用統計を睨んだ動きとなりそうです。為替は中国の利上げやギリシャ問題で円高ぎみの推移が予想されますので、日経平均はNY Dowに比べて、下振れが続きそうです。NYDowが一目均衡表の雲の上に抜けるか下に抜けるか、また日経平均は200日線を割らずに推移できるかに注目したいと思います。


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