日経平均の予想: <20091126>日経平均の今後の見通し

Thursday, November 26, 2009

<20091126>日経平均の今後の見通し

[市況]
25、NYDowとNASDAQは上昇しました。26日の日経平均先物は、前日比110円安で寄り付きました。前場は寄り後に130円まで売られた後に10円高まで戻す場面がありました。後場寄り後に売り直された後は膠着した相場となりました。最終的に60円安で引けました。日経平均は58円安で引け、出来高は19.5億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、40万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては「売り」が有利の状態ですがボトムアウト感があります。

25日の米国市場は、ドルが幅広い通貨に対して下落。金や原油相場が上昇し、素材やエネルギー株が買われました。10月の米耐久財受注額は予想に反して減少しましたが、10月の米個人消費支出の上昇率が予想をやや上回ったほか、10月の新築一戸建て販売件数も予想を上回りました。週間の新規保険申請件数が予想より少なかったことなども支えになりました。
26日の日本市場は、円高進行を受けて売り優勢で始まりました。その後200日移動平均線に到達したことで自律反発気運が高まり、前引けにかけては切り返す展開となりました。しかし、後場に入ると、86円台半ばまで円高が進み、改めて売り直されました。材料難から大引けにかけては膠着感が強まりました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線と25日線の下にあるので、短期トレンドには赤信号が点っています。総合乖離率は-11.9%とマイナス幅を拡げ、200日線との乖離率は+0.2%とプラス幅を縮めました。日経平均は一目均衡表の雲の下にあり、3つの要素のうち1つがプラスなので、中期的トレンドには黄信号が点っています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、25日線・75日線および一目均衡表の雲を下回っていますが、9日線を上回りました。
NYDowは、9日線・25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にあります。NASDAQは、25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にありますが、9日線の下に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点っています。
テクニカル的な指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が17.4ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は、0.8ポイント拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.8ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国と中国における実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」「為替の動向」といった事柄を興味の対象としているようです。
米国の7月~9月期のGDPや、10月のISM製造業景況感指数、10月の小売売上高などは、市場予想を上回っています。米企業の7月~9月期決算は概ね好調で、労働生産性指数は上昇しました。一方、住宅関連では中古住宅販売は増加したものの10月の住宅着工件数が大幅に減少しました。11月の消費者態度指数も前月を下回り、設備投資も弱さがあります。10月の失業率は10%を超えています。景気指標はまちまちです。
ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、時価会計基準が緩和されたこともあり、金融機関の不良資産が本当に減少しているかどうかは定かではありません。また、地銀の不良債権問題や、ノンバンク大手CITの破綻の影響も懸念されます。このような環境の下、FRBは当面、超低金利政策を維持するようです。
オーストラリアの中央銀行が利上げしたことを見るに、世界的な低金利政策は、各国の事情による金利政策に取って代わられつつあるようです。為替は今後も、金利差の変動に大きく左右されるでしょう。

世界景気は底を打ったように見えますが、前年からの落ち込み幅は小さくありません。輸出の低迷や雇用の減少は、世界中で継続しています。また、2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきは、金融機関の不良債権の増加を懸念させ、企業および個人の資金調達に悪影響を及ぼしています。加えて、新型インフルエンザの蔓延が欧米やアジアの経済を停滞させるのでは、との懸念も無視できません。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要です。
ちなみに、シティグループの株価は25日、下落しました(1月高値7.59ドル・3月安値1.02ドルに対し、現在4.17ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERが31.9、PBRが1.16となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、円の急騰によりNYDowの上昇にも関わらず下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-4.0%となり、日経平均の割安幅は380円に縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-690円~-310円の間で推移しています。
急激な円高にも関わらず、米国株の堅調さにより日本市場は今日も200日線を意識した動きとなりました。今夜の米国市場は、感謝祭で休場ですので、欧州市場に影響されると思われます。日本市場では明日発表される10月の失業率が注目されそうです。明日の日経平均は、明日の夜の米国市場が半日取引でもあり、欧州市場や10月の失業率にサプライズがなければ、引き続き膠着感の強い相場が想定されます。


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