Friday, October 31, 2008

<081031>日経平均の今後の見通し

[市況]
30日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比250円安で寄り付き、後場に一時10円高まで戻す場面もありましたが、引けにかけて下落し、結局580円安で引けました。日経平均は452円安で、寄付き前の外人は60万株の買い越しで、出来高は27.8億株と高水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
30日の米国株式市場では、早朝発表の7-9月期のGDP速報値は前期比0.3%減とマイナス成長となったものの、市場予想の0.5%減ほど悪化しなかったことでプラス材料と受け止められNY Dowは一時上げ幅が275ドルに達しました。その後、決算が悪かった銘柄に売りが出たほか、利益確定売りなどで伸び悩む場面もありましたが、取引終了にかけてエネルギー関連株などが買われ、株価指数をは上昇して終了しました。
31日の日本市場では、前日までの3日間で2000円ほど上昇した反動から、輸出関連銘柄中心に目先的な利益確定売りが増えました。日銀が午後、金利を0.2%引き下げを決めましたが、市場では前日までの上昇で織り込み済みだったうえ、利下げ幅も市場予想より小く、失望感もあり、3連休も控えていることから、引けにかけて売られて一段安となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は大幅下落し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線の上には在ります。短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-68.3%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.0%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.5ポイントに拡大しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が7.5ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は大幅に拡大しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は上昇したもののアジア株の大幅上昇にはあまり反応せず、物足りない感じです。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようですが、一方で、積極的に買い進むエネルギーも不足しているようです。中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ただ、超長期で見れば日経平均のPBRの1倍割れは明らかに買い場到来を意味していると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、30日は上昇しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在13.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-16.8%で、予想PERは11.9、PBRは1.01となりました。

[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの上昇にも関わらず、大幅に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-3.8%(350円の割安)とマイナスに転換しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下に在りますが、9日線の上にあります。目先の米国市場は大統領選挙が終わるまでは株価対策は出しずらく、VIX (恐怖指数)は以前として、高い位置にありますので、市場はまだ波乱が有り得ると考えているようです。米国市場はFOMCの利下げも終わりましたので、経済指標と企業業績に関心が移ると考えられます。日本市場は昨日は、NY Dowと比べても360円ほど買われ過ぎでしたので、その分下げて推移していたものの、引け際にさらに売られ350円ほど売られすぎとなりました。日本市場は来週初めは休日の為、NYの今夜と月曜の終値に、今日の売られすぎ分を加味して方向性を見る必要がありそうです。


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